元々ネット上で話題になっていたらしいですが、書籍化されてあちこちで話題になっている「まおゆう魔王勇者」。第2巻に入って更にストーリーの規模が拡大しております。
前巻の最後で南部3か国は聖王国を中心とする中央諸国と袂を分かつことになり、更にはこの巻の序盤で宣戦布告される状況にまで発展します。
一方南部側は魔王不在の状況でこれに対処しなくてはならず、そこで冬越し村で魔王から教育を受けた子弟達が南部3か国で重要な役割を果たしていくのですが、彼らが魔王から教えられた知識だけでなく、それぞれ独自の上積みを重ねて成長していく所が立派でした。おっと、立派と言えばメイド姉妹の方もメイド長なしでもちゃんと努力していますね。(特に妹が料理の面で)
さて、勇者達サイドの方でもかつての勇者パーティーのメンバー、女魔法使いが登場して、その桁外れの魔法もさることながら、周りのペースを崩しまくる不思議ちゃんぶりで勇者達の中に入り込んできます。魔王や女騎士にとっては更なるライバル参入ですけど、肝心の勇者がその手のことに関しては一種の天然ですからね(苦笑)。
そして今回最もストーリーで大きな役回りを果たしたと言えるのが青年商人で、先物取引システムなどを駆使しつつ小麦を買いあさって小麦の価格を操作し、国々の物流や、中央諸国による南部侵攻などに多大な影響を与えるというスケールの大きさを見せてくれます。彼は勇者や魔王とは違った目的で動いていまして(と言うか、彼の最終的な目的はどうにも掴めません)、ネットの方は見ていない私としては、下手すると彼が魔族や教会以上の怪物に成長するかも知れず、それでも不安と同時に期待も抱いてしまうのは何故でしょうかね?
まあそんな感じで、全体的なストーリーもさることながら、個々のキャラクターがこれからどうなっていくか気になるという方向で、次巻の発売を待つことにします。