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ぼく自身あるいは困難な存在 (ちくま学芸文庫)
 
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ぼく自身あるいは困難な存在 (ちくま学芸文庫) [文庫]

ジャン コクトー , Jean Cocteau , 秋山 和夫
5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

本書の執筆時に、コクトーは五十七歳だった。第二次大戦が終結して間もない、占領下の陰惨な記憶も鮮やかな時点で、自身の死を意識しつつ書かれた本書は、ラディゲ、サティ、プルースト、ディアギレフら、その多くは世を去っている親しい友人たちの的確で魅力的な人物論がちりばめられ、エスプリにみちたコクトーの姿と透徹した芸術観が浮かびあがってくる。「死について」「言葉について」「美について」「線について」など、「射撃姿勢をとらずに凝っと狙いを定め、何としてでも的を射抜く」というその手並みを味わいながら、読者は、コクトーの真摯さとそこに寄り添っている孤独の深さに導かれることだろう。

登録情報

  • 文庫: 342ページ
  • 出版社: 筑摩書房 (1996/07)
  • ISBN-10: 4480082948
  • ISBN-13: 978-4480082947
  • 発売日: 1996/07
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.5  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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8 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By mu----
形式:文庫
近年、コクトーが若者のあいだで読み直されている、なんて言われております。
タイトルの趣も、現代の雰囲気を先取りしたかのような印象。ドキっとする感じ。
といって、実はその困難さって、大昔からあるもの。
んじゃ、存在の問題にどんな意味を与えるかを楽しもう!
これをなかなか楽しめないのが、若さゆえの心境ではないでしょうか。

確かにコクトーさんにとっても現実を解釈する事って、難しく、苦しいことです。
ところが、コクトーさんのポジティブさ、お茶目さ、比喩の自在さに触れることよって、
困難な問題も楽しめるのではないでしょうか。

とりわけ、「死について」などでは、死の独立した存在が語られます。
そのような解釈が固まりになって伝わってくるこの本は、詩の原型ともいえる考察の断片です。
この本は、ちょっとだけ生活を豊かにしてくれる好著なのではないでしょうか。
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趣向の知 2012/1/3
By
形式:文庫
 コクトーについてあまり知っているわけでもないし、この本も特別面白いわけでもないが、いろいろと感性に訴えるところがある。
 「ジャンヌ・ダルクはぼくにとって偉大な作家だ。その形体といい本質といい、誰も彼女ほど見事に自己を表現してはいない。」
 「フランスは自分で自分のことを悪く言う国で、それはとても結構なことだ。そうでなければ世界中でもっとも鼻持ちならない国になるだろう。」
 「ぼくは、若さが老いを告知しており、またその躰つきが、いずれ彼らが持つであろう老いの姿を悟らせてくれるような人々が好きだ。」
 「笑いはぼくから不快感を取り除いてくれる。ぼくの内部に風を送ってくれる。」
 オレンジの木が物陰に入ったら逆上したように棘を生やしたとか、学生たちがピカソの絵と同様にローマ彫刻を嘲笑するという先輩貶しも興味ある話だ。
 「若者たちは、自分が望んでいるものが何かを知る以前に、自分が何を望んでいないかを知っているからだ。しかも彼らの望んでいないこと、それがまさにぼくらの望んでいるものなのだ。」
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