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読み終えたあと、戦闘直前まであった日常と、操縦者がいなくても続く日常がなんともやるせなかった。
命と引き換えに――
そして次なる死の啓示。
そこで預言者となるこの少年少女たちは、謂わば最大の悲壮を以って(非)日常を生活し、また目の前の敵と戦わなければならなくなるのだ。そしてこの得体の知れぬ巨大な怪物。それは非情にも少年少女たちに突きつけられた己の死という得体の知れぬ、しかし絶対的な存在に他ならない。そう、彼らの戦いとはつまり死との対峙なのである。
そんな一切の慈悲が入り込む余地のない状況下で、地球を守るという漠然とした使命と、各々が守りたい掛け替えのないもののために必死に戦う彼らの悲壮な姿に、私は終始胸を痛めた。
ともなるとこのコックピットでの構図がこれまたキツイ。操縦出来るのは声を受けたただ一人。周囲の同士には操縦者への直接的な干渉は認められず、それどころか仲間が死んでゆくのを指をくわえて見ていろというのだから何ともやるせない。そしてそれはつまり悲愴以外の何物でもない。
またこの漫画は各登場人物一人ずつにストーリーの焦点を当ていき、丁度その人物に感情移入してきたところでぷつりとそれを断つという非情な手口で読者を突き放す。つまり我々読者もまた相当やるせないのだ。悲しみという胸に残る異物感と共に悲愴極まりない物語を読み進めなければならないという悲壮。ここで、作中の主人公と我々読者の置かれた状況が、二つの“ひそう”の意の下にシンクロナイズされるのである。
これは『なるたる』以上に容赦ない。
個人的に鬼頭先生が描くいじめっ子の表情は凄いと思います。「私達は『面白いこと』をしてるだけで『悪いこと』は何もしてない」という表情が。
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