キリエ編の田中さんの饒舌ぶりにはちょっと興ざめしてしまいました。
大好きなお話ですが、時々こんな風に登場人物がうんちくを語り始めるのが苦手ですね。
これが鬼頭さんの良さといえばそうなのかもしれませんが…
チズやコモもやたらと達観していましたが、
それは彼女らの内面や経験からにじみ出ているものというよりは
作者の(若干幼稚な)人生観や生死観のことさらな主張、という風に映りました。
もう少し作者自身が裏方に徹して登場人物を上手く立ち回らせる事が出来れば
もっともっといい作品になるのに、と思うとちょっと残念です。
とは言うもののやはり面白い物は面白いです。
子どもたちそれぞれが、それぞれの方向で生と死に向き合っている。
背負った運命は同じでもそれぞれをここまで多様に描き分けられるのは
作者自身が真摯にこの子達と向き合っているからに他ならないと思います。