ブックリストだけで十分に価値のある一冊。対談はさらーっと読み流して、そこで触れられている本に魅力を感じたら買ってみる。ブックガイドとしてこれほど素晴らしい企画はないと思う。個人的に立花氏より佐藤氏の推薦・コメントに誠意を感じた。
「教養はやはり本からですね。また情報をインプットするという意味でも、私は紙媒体のほうがいいと思います。・・・私の場合、インターネットだったら紙から吸収する情報量の二十分の一くらいしか入ってきませんね。(佐藤)」
「読書による疑似体験の力はものすごく強い。あの檻の中で耐えられたのはソ連崩壊のときにいろんな人間模様を見た経験と読書による疑似体験、その二つがあったおかげです。(佐藤)」
「トートロジーに対する耐性がヨーロッパやアメリカにはあるから、もし政治家や占い師がトートロジーを唱えると、『ふざけるな、おまえ』という話になります。・・・トートロジーという絶対に勝つ論理を使ってもいいんだという、ほかの世界とは違うゲームのルールが、この国にはあるからなんです。(佐藤)」
「<外国語上達法について> 外国語から自国語へ翻訳する過程で、自分たちの文化になじむように文章を咀嚼するから、思想的な深みが増す。(佐藤)」
「<受験勉強について> 一定の時間、机に座って、記憶したことを一定の時間に紙の上に再現する、記憶と条件反射しか使いません。それを一つの分野でやりすぎると頭が悪くなる。(佐藤)」
「現代は知識がタコツボ化しているから、全体像をつかむことはすごく大事ですね。教養は全体像をつかむための強力は武器です。(佐藤)」