エイズに苦しめられるアフリカの子ども達を通して見える、アフリカ、そして日本を含めた全世界が直面する課題。
読み手にわかりやすい平易な言葉で、エイズに苦しみ、亡くなっていく子どもたちの悲しみ、苦しみが綴られている。エイズの疫学情報、国際社会の取組などの情報も数多く盛り込まれており、エイズ問題について学ぶには最適な書。
最大の特徴はなんと言っても、筆者のNGOでの活動を通した原体験に基づくリアルな描写。エイズに苦しめられた子ども、破壊されていく家族やコミュニティ、エイズの恐ろしさや、人々の悲しみを筆者を通して、読者も感じる。しかし、筆者はその悲しみに暮れるだけで立ち止まらず、乗り越え、克服するために、何ができるかを示してくれる。エイズを知ること、身近にできることから、誰もが参加できることから、NGOの活動まで、幅広い取組を示してくれる。