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14 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
壁の外へ,
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レビュー対象商品: ぼくは落ち着きがない (単行本)
長嶋さんは小説がうまい。しっかり構造的にとらえています。これだって小説内小説はあるわ、メタ小説的に作者はでてくるわ、で。高校生を図書部から描く。しかも、それなりに事件があるのに、それで劇的になにかが変わるわけでもなく、押し流されるように時間が進みます。これがものすごく気持ちがいい(保坂和志さんを彷彿とさせます。登場人物がちょっと多いけど)。本好き、きれいな女の子好きという女子高生が主人公ですが、傍観者的で慎重によく考える主人公が人生の一歩を踏み出すという話です。 落ち着きがないのは、現実の出来事すべてにどきどきできる「これからの人」だから。すべてが新しい。「歴史は終わった」「近代小説は終わった」と「終わった言説」ばかりの昨今、こんなまっとうな青春小説、なかなか書けません。 で、そういうまっとうな「人生への一歩」が部室の「壁の外へ」ということと構造的につながっているのが長嶋さんのうまさです。どういう風につながっていくのか、その技巧をお楽しみください。
27 人中、19人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
最高に居心地がいい空間,
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レビュー対象商品: ぼくは落ち着きがない (単行本)
高校の「図書部」に集う若者たちの群像劇。この部員たちが、とくにポピュラーでもオタクでもない というところがまず面白い。こういう青春小説ってほかにあったか? 「ジャージの二人」もそうですがこの著者は限定された舞台で人を動かすのが上手い。 今回は小説のほとんどが図書室と部室で起こる(というか何も起こらない)のですが、 この場所がじつに居心地がよく、「まさに青春」な空気が流れています。 そしてその居心地のいい空間で、さまざまなテクニックを駆使した ソロ演奏を聞いているような気分になる作品です。 (じつは相当凝っているのですが、それは意識せずただ楽しむことも可能。) 大事件が起こるわけでもないのに、1ページに一つぐらいの割合で ハッとさせるフレーズやアイデアが出て来て、 その多さはこの小説がタイトルでオマージュを捧げている 「僕は模造人間」「ぼくは勉強ができない」にも負けていません。 部員の一人が書く小説内小説「横たわった世界」(SF!)が最高。 これを全部読んでみたかった。 そして186ページ〜191ページの流れるような素晴らしさ! 小説でしか書けない青春、友情。きっと泣きます。 光文社刊だから?「写写丸」に献辞が捧げられていたり カバー裏にギミックがあったりと本のディテールにもこだわりがあって面白いです。
2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
中身だけならとても良かった,
By 獅子神 火王 "ひお" (紀ノ川の北側) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ぼくは落ち着きがない (単行本)
内容は女子高生の視点で描かれている為、若干文章が稚拙でもそれがかえってよいスパイスになってると思う。 文化部のゆるい雰囲気とそれぞれが それなりに真剣に悩み生きてるのは素晴らしいと思う。 ただし、カバー裏の後日談てめぇだけはダメだ! 俺の感動を返せ!!アレは遊びで許される範囲じゃないぞ!! ここだけは強調したい。
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