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ぼくは落ち着きがない (光文社文庫)
 
 

ぼくは落ち着きがない (光文社文庫) [文庫]

長嶋 有
5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

人って、生きにくいものだ。
みんなみんな、本当の気持ちを言っているのかな?

青春小説の金字塔、
島田雅彦『僕は模造人間』('86年)
山田詠美『ぼくは勉強ができない』('93年)
偉大なる二作に(勝手に)つづく、'00年代の『ぼくは~』シリーズとも言うべき最新作!
「本が好き!」連載中に第一回大江健三郎賞を受賞したことで、ストーリーまでが(過激に)変化。
だから(僕だけでなく)登場人物までがドキドキしている(つまり落ち着きがない)、
かつてみたことのない(面白)不可思議学園小説の誕生!
* ( )内は作者談 --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

両開きのドアを押して入るとカウンターがある。そこは西部劇の酒場…ではなく図書室だった。桜ヶ丘高校の図書部員・望美は今日も朝一番に部室へ行く。そこには不機嫌な頼子、柔道部と掛け持ちの幸治など様々な面々が揃っている。決して事件は起こらない。でも、高校生だからこその悩み、友情、そして恋―すべてが詰まった話題の不可資議学園小説が文庫化。

登録情報

  • 文庫: 237ページ
  • 出版社: 光文社 (2011/5/12)
  • ISBN-10: 4334749534
  • ISBN-13: 978-4334749538
  • 発売日: 2011/5/12
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.8 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.2  レビューをすべて見る (14件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 151,569位 (本のベストセラーを見る)
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形式:単行本
高校の「図書部」に集う若者たちの群像劇。
この部員たちが、とくにポピュラーでもオタクでもない
というところがまず面白い。こういう青春小説ってほかにあったか?

「ジャージの二人」もそうですがこの著者は限定された舞台で人を動かすのが上手い。
今回は小説のほとんどが図書室と部室で起こる(というか何も起こらない)のですが、
この場所がじつに居心地がよく、「まさに青春」な空気が流れています。
そしてその居心地のいい空間で、さまざまなテクニックを駆使した
ソロ演奏を聞いているような気分になる作品です。
(じつは相当凝っているのですが、それは意識せずただ楽しむことも可能。)

大事件が起こるわけでもないのに、1ページに一つぐらいの割合で
ハッとさせるフレーズやアイデアが出て来て、
その多さはこの小説がタイトルでオマージュを捧げている
「僕は模造人間」「ぼくは勉強ができない」にも負けていません。

部員の一人が書く小説内小説「横たわった世界」(SF!)が最高。
これを全部読んでみたかった。
そして186ページ〜191ページの流れるような素晴らしさ!
小説でしか書けない青春、友情。きっと泣きます。

光文社刊だから?「写写丸」に献辞が捧げられていたり
カバー裏にギミックがあったりと本のディテールにもこだわりがあって面白いです。
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14 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
壁の外へ 2008/7/8
形式:単行本
長嶋さんは小説がうまい。しっかり構造的にとらえています。これだって小説内小説はあるわ、メタ小説的に作者はでてくるわ、で。

高校生を図書部から描く。しかも、それなりに事件があるのに、それで劇的になにかが変わるわけでもなく、押し流されるように時間が進みます。これがものすごく気持ちがいい(保坂和志さんを彷彿とさせます。登場人物がちょっと多いけど)。本好き、きれいな女の子好きという女子高生が主人公ですが、傍観者的で慎重によく考える主人公が人生の一歩を踏み出すという話です。

落ち着きがないのは、現実の出来事すべてにどきどきできる「これからの人」だから。すべてが新しい。「歴史は終わった」「近代小説は終わった」と「終わった言説」ばかりの昨今、こんなまっとうな青春小説、なかなか書けません。

で、そういうまっとうな「人生への一歩」が部室の「壁の外へ」ということと構造的につながっているのが長嶋さんのうまさです。どういう風につながっていくのか、その技巧をお楽しみください。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
青春といえば、なんだろう。

特に高校生だったりしたら、受験勉強、恋愛、部活、友達関係、親への嫌悪感、将来への不安…。

そう、とにかくドラマが転がっている。だから、誰もが青春小説を書きたがる。

ドラマがあるから描きやすいのだ。

何を書いてもドラマが生まれざるをえないのが青春小説だ。(ライトノベルが顕著な例だろう)

たが、この小説。

ドラマなんて一切描こうとしない。

徹底的にドラマ的な展開になることを主人公が抗おうとする。

なぜなら、この主人公、自分が物語の演者であることを理解し、その演技を過剰にしてしまうことを異常に嫌うからだ。
(このあたりは文庫版で俳優堺雅人さんがうまく解説されています。)

しかし、この青春小説にも、実はたくさんのドラマ(の要素)がある。

例えば、本をたくさん借りる謎の転校生の物語。

他人とうまくつきあえない頼子との物語。

小説家になった美人先生。

顧問の先生と付き合っていた図書部の部長。

転校生との物語は切ないラブストーリーになるし、頼子との物語は熱い友情もの、美人先生だったら夢をおいかける青春、部長の物語は友情にも恋愛にも社会問題にもなりそうだ。

だが、この小説で、これらの物語の要素が焦点になることは一切ない。

これらは、ただの物語の要素でしかなく、例えば、部員のあだ名が金田一少年の事件簿の殺された男の名前であるとか、恰幅のいい文芸部の部長がハーフであることとと同列のものでしかない。

転校生は最後まで姿を現さず、また、主人公も会おうとはせず。

頼子は、不登校になったのに悲壮感があまりない。

美人先生は「皆、誰かに期待なんかしないで、皆、勝手に生きててよ」と突き放す。

部長は「そんなこと、実はどうでもいいんじゃない?」と頷くしかないことを言う。

そして、最後まで何も起こらずに終わる小説なのかというと、実は、全然違う。

この主人公は、自分が過度な演者になることを嫌悪しているが、実は演技しているという自意識を忘れて行動できる人に憧れている。
それは、人の目をきにしない頼子だったり、美人先生だったり、ナス先輩だったりする。

だから、主人公が心底感動するのは、ナス先輩が嫌味な先生に「うるせえ、俺はおまえが嫌いだ!」と叫ぶところだったり、学校に行けなかった頼子がそっと部室に来てくれたことだったりするのだ。

そして、最後の最後に、主人公も演技という自意識を超えた台詞を一言だけ発して物語は終わる。

なるほど、よくできた物語なのだ。
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投稿日: 9か月前 投稿者: 獅子神 火王
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投稿日: 11か月前 投稿者: gezi
落ち(着き)がない…?
まず読みずらい。高校なのだから登場人物が多いのはしょうがないけど、いかんせんキャラが薄く、それを補う為に人物の小ネタを多く書く。しかし、多く挟み過ぎてテンポが悪く... 続きを読む
投稿日: 2009/2/3 投稿者: sinngo
熱すぎないリアルな青春小説
本と綺麗な女の子が好きな主人公・望美によって描かれる図書部員たちの日常。... 続きを読む
投稿日: 2009/1/28 投稿者: nyanco
「僕は〜」三部作(長嶋氏勝手に命名)の中ではもうダントツでしょ
 おもしろすぎる、長嶋有。朝日新聞の夕刊連載がおもしろすぎて(早く単行本になってほしい)、こっちも読みました。おもしろいっ。... 続きを読む
投稿日: 2008/12/14 投稿者: キャラメルマキアート
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投稿日: 2008/11/29 投稿者: たつパパ
夕子ちゃんの近道より好きです
舞台は高校の図書部... 続きを読む
投稿日: 2008/11/18 投稿者: 光が丘
イマイチ乗れなかった…
長嶋さんの作品はとっても好きなのだけれども
この作品に限ってはど〜も???だった... 続きを読む
投稿日: 2008/10/28 投稿者: せつな
人を選ぶかも
図書室、図書部の部室という限定された空間で進むお話。
例えばプラケースの中で完成された生態系のように... 続きを読む
投稿日: 2008/8/19 投稿者: zukka
なんか脱力感ただよいながら・・・おもろい・・・でも読みづらいかな?
他のレビューを書かれた方のおっしゃりたいことは正直解りませんでした(特に批判とかでなないっすんよ(笑)。単に捉え方が違うだけだと思います。)。... 続きを読む
投稿日: 2008/8/6 投稿者: nadiaisya
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