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5つ星のうち 5.0
だれが加害者,
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レビュー対象商品: ぼくの見た戦争―2003年イラク (大型本)
この本には、アメリカ兵、イラク兵の死体の写真が載っている。戦争は、“アメリカ 対 イラク”といった抽象的に表現されえるものではなく、生々しい人間 対 人間の殺し合いであることを深く再認識させられる。家が誤爆され泣きじゃくるおばあさん、マットレスのないベッドで血だらけで横たわるバグダット市民。彼らは文字通り被害者である。しかし、あるアメリカ兵のヘルメットの裏に忍ばせてある写真を見たとき、私は、アメリカ兵もまた、この戦争の被害者であるようの感じた。
32 人中、30人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
私たち大人の課題,
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レビュー対象商品: ぼくの見た戦争―2003年イラク (大型本)
わたしたちが得ている情報のほとんどが、アメリカ発だ。その中には周知の通り捏造もあり、そうしてまでも自国を 「正義の国」として位置付けたいアメリカの思惑がある。 わたしたちは、偏った情報でイラクを判断してはいけない。 著者はアメリカ軍とともに行動してはいるけれども、 できるだけ中立の立場から意見を述べようと努力しているのが感じられた。 本来ならば、イラク人の手による情報がほしいところだが、 占領下である現在、そんなことが叶うはずもない。 「子どもに見せられないことを 大人たちがやっている」 元旦の新聞広告を見たとき、カメラマンと編集者の意気込みを強く感じ必ず読むことを決意した。 「児童書で」と提案したのは、編集者だったという。 子どもから大人まで目をそらしてはならない写真集が生まれたのはその人の功績と言ってもよいくらいだ。 文章も平易でわかりやすく、著者の言いたいことがストレートに伝わってくる。 明るい色彩の写真が多いのも、逆にそれが戦争の暗部をあぶり出しているようだ。 子どもに兵士の死体などの残酷な写真を見せるべきでないと言う意見もあるそうだが、 大人だってそんなものは見たくもないというのが本音に違いない。 臭いものに蓋をするよりも、一緒にこの本を開き、考え、話し合うことこそが、 わたしたちのなすべきことを知る第一歩になるのだと思う。 「正義とは何か」「苦しんでいる人々のために何ができるか」 これらの命題を考えることを、決して次世代に先送りしてはならないのだ。
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
「ぼく」「彼ら」そして「あなた」へ,
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レビュー対象商品: ぼくの見た戦争―2003年イラク (大型本)
ひとりの人間がどこまで戦争というものを感じることができるのかを、考えさせられる本である。本書にはニュースで伝えられているような数の戦争ではなく、本当に個人的な死があり、個人的な悲しみがある。これらが示すのは、怒りや悲しみを感じるのは個人の感情でしかありえないということだ。戦争を見たのは「ぼく」であり「彼ら」である。そして戦争を考えなければいけないのは「あなた」なのだ。またアメリカ、イラクどちらの視点で撮るのか、という糾弾も本書には無意味だと言わざるをえない。報道写真に関して、ジャーナリズムとヒューマニズムの関係は、いつも問われてきた。しかしいつの時代でも、戦争の最前線にいて、いつ殺されるかわからない状況で、どんな動機であれ写真を撮ろうとする人間を、誰が責められるだろう。アメリカ軍の兵士たちが本国に残してきた家族を気遣う姿も、爆撃で足を失ったイラクの少年の悲しげなただずまいも、共に戦争の無意味さを訴える。従軍取材であるからといってアメリカに加担しているわけではない、プロフェッショナルの写真家として、そのことを強く意識して撮られた写真集である。 筆者はHPも持っており、そこにも素晴らしい写真と文章が掲載されているので、興味を持った方は是非訪れてみてはいかがだろうか。
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