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ぼくの大好きな青髭 (中公文庫)
 
 

ぼくの大好きな青髭 (中公文庫) [文庫]

庄司 薫
5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容説明

月ロケット・アポロ11号の月着陸の夜、若者の夢を乗せた葦舟ラー号が沈んでいく。突然自殺を図った同級生高橋の「親友」として、熱気渦巻く真夏の新宿に飛び込んだ薫が知ったのは、若者の夢と挫折を待ち受けて消費し発展する現代社会の真相だった。そんな時代をなお愛し続けなければならないのか……。「豊かな社会」へと向かう時代を、切実な青年の視点で描いた不朽の青春小説。 --このテキストは、 文庫 版に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

若者の夢が世界を動かす時代は終ったのか。月ロケットアポロ11号の成功の陰で沈んでいった手作りの葦舟ラー号。熱気渦巻く新宿を舞台に、情報化社会によって加速され翻弄される現代の青春の運命を、熱い共感をもって描く四部作完結編。

登録情報

  • 文庫: 265ページ
  • 出版社: 中央公論新社; 改版 (2002/10)
  • ISBN-10: 4122041031
  • ISBN-13: 978-4122041035
  • 発売日: 2002/10
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.2 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.2  レビューをすべて見る (6件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 227,676位 (本のベストセラーを見る)
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最も参考になったカスタマーレビュー
7 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
理不尽な大人の社会をひた描いた末に迎える終章がいい。
赤白黒青4部作のうち、なぜかこれだけが絶版になっていた。祝文庫化。
このレビューは参考になりましたか?
3 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
日本版サリンジャー。庄司薫さんの小説を読むと、そんな言葉が頭をよぎります。繊細で、正直で、ユーモラスで、悲しくて、それでもどこかにたくましさもある。インチキな世界とどうやって向き合っていけばいいんだろう、ということについて真剣に悩んでいる小説だと思うのです。

この小説は”赤頭巾ちゃん気をつけて”に始まる四部作の最終作で、青年が抱く夢の壮大さとちっぽけさと、それを利用して青年たちの夢を殺そうとする大人たちの世界の対立がテーマですが、小説としてはチャンドラー的なセンチメンタルさとドライさも感じさせる地味な冒険小説になっていると思います。ちょっと一歩引いた視点の「ぼく」を主人公にして、世界を冷静に、それでいてちょっとユーモアを交えて眺めながら結局は自分自身とむきあわざるを得なくなるという筋書きをエンタテイメント風味で描く手法は村上春樹の「羊」「ダンス」「スプートニク」とかぶりますが、こちらのほうが先に書かれています。むしろ、村上春樹は庄司薫を意識してたんじゃないかなーなんて思うところもあります。

友人の死(正確には自殺未遂)によって主人公が巻き込まれる、ある小さな冒険。世界がゆらぎ、自分がゆらぎます。それでも・・・。

僕が生まれる前に書かれた小説で、僕が読んだのは21世紀に入ってからなんですけど、それでも共感せずにいられないテーマが描かれていますし、話としてもおもしろいです。ユーモアや登場人物のしぐさの繊細な描写は、とてもサリンジャー的です。でも、日本人らしさがちゃんと感じられるのが良いと思います。クライマックスは、地味だけど、ちょっと感動的な不思議な味わいがあります。

若者と、若者だった人にオススメです。素晴らしい小説だと思います。
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2 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By Naked
形式:文庫
四半世紀を過ぎて、あわや半世紀のいま、庄司薫4部作が刊行されることを寿ぎます。
特に、この「ぼくの大好きな青髭」は、いまの時代にはぜひとも読むべき、読み返されるべき
テーマだと思います。“若者いかに生きるべきか”を考えることは、当時70年代よりも遥かに
困難になっているいまを捉えて出版すべしとされたのだと考える次第です。

庄司薫 昭和12年(1937年)生まれ、ということは今年75歳ですよね!

「確信をもって退却を為し、黙々と別世界で瞑想と労働の日々を通して出てきた
 庄司薫氏七十五歳の実在感――。ぼくはきっともう何も語らず、何も考えず、
 何の質問もせずただそこにいるだけで「生きている」ことだろう。」(中央公論・連載版)
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