ケネス君は、大勢の人が好きじゃない。ほかの子のしゃべり声は、耳の中で爆発するダイナマイトのように感じられる。ほとんどの食べ物を食べることができず、それが最大の悩みのひとつになっている。だけど、おろしたレッド・レスターチーズは大好き。言葉に興味があり、人が話しかけてくると、しゃべっている言葉が文章になって見えてくる。そして、算数も得意だ。ケネス君がASだと分かったのは8歳のときだった。しかし、ケネス君は人とちがっているのが好きで、自分であることを誇りにしている。だから、ほかの子と違うからといって、同じようことをさせるべきじゃない。その子にとって意味のないことを無理強いしてはいけないと訴える。そして、普通の人たちは、ASを理解するためにもっと努力すべきだという。
本書には、ASや自閉症を理解するための情報やヒントがいっぱい詰まっている。読字困難のある人にも字面を追いやすいよう柔らかい大きめのゴシック文字が使われ、小学校3年以上で習う漢字にはすべてふりがなが付けられているので、小学校低学年も含め幅広い読者層におすすめしたい。(清水英孝)
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ASと診断された方や自分にその疑いがあるのではないかと思っている方は、一度読んでみるといいと思います。読字困難のある方にも読みやすい書体で印刷されるという配慮がなされており、ページ数も少ないので読書に困難を感じる方にもおすすめです。
また、アスペルガー症候群に関心のある方は、ケネス少年の個性的、おそらくASの方は共感できるであろう、独特の感性にきっと魅力を感じると思います。
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