娘達が「これは面白いから読んで」というので直ぐにその場で読んだ。
これは童話なのだろうが どう読んでもブラックな味わいに満ちている。初めのグランマの魔法の話は スティーブンキングの作品を思わせる怖さすら感じたし、その後の薬の効果の展開も どう読んでも恐ろしい。ましてや 結末は 児童に読ませる本として これで良いのかと思ってしまうくらいだ。
但し ここで再度考えなくてはならないのは 娘達が この話を面白がっている点にある。いや 面白いといえば 僕にしても面白いのだ。
大人になると モラルが崩れた話を楽しめるわけだが 実は子供たちも十分 そういう いわば「悪の童話」を楽しめるということなのだと思う。子供が読む本だからといって いつもそれがハッピーエンドで終わるものであるべきだと考えがちなのは 実は大人の我々だけなのかもしれない。子供にしても 十分ブラックな味わいを味わえる「舌」と「鼻」を持っているのかもしれない。それが本書の読後感であった。