-------波を家につれて帰る話し-------
と、かくと簡単ですが、これを絵で表現しようとしたら大変ですね。
海水浴にいった男の子が、まるで子犬を拾うかのように、小さな波を家まで
つれて帰り、家族といっしょに暮らすというのですから。
表紙でもわかるように、波の描写はかなりリアル。
波と踊ったり、いっしょに寝たりと、男の子にとっては愉快な友達と、
いつでも部屋で海水浴できる楽しみが得られたというわけです。
波にはスカートがあったり、月や星の影響をうけるところなど、女性を
彷彿させる描写もあるので、大人からみるとセクシャルな解釈もできます。
暑い夏に、いい気持ちにさせてくれること間違いなし!
絵の中をよく見ると、クジラやタツノオトシゴ、ネコ、ネズミ、イヌ、
ウサギなどが隠されているので、絵探し絵本としても楽しめます。
そういえば、男の子が海といっしょに暮らすという絵本で
「海のおっちゃんになったぼく」クレヨンハウス刊 があります。
こちらは日本の高校生が書いた文に、黒井健さんが絵をつけてます。
アメリカ的な派手さはないですが、とても情感にあふれた作品なので
読み比べてみるのも良いかと思います。