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28 人中、27人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
文句なしの面白さ,
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レビュー対象商品: ぼくと1ルピーの神様 (単行本)
この本はフィクションではあるが、ストーリーは、インドの現実を基にして、展開している。格差社会、暴力、孤児、売春など、絶望的な生活のなかで暮らす主人公が、そのなかで生き抜こうとする過程で、様々なことを学んでいく。それらが、クイズ番組で勝ち抜いていく糧となる。主人公の経験が、偶然にクイズに出題されたわけではなく、主人公の正義感、まじめさ、絶望に屈しないたくましさが、彼を導く。決して運ではなく、彼の人生観が、彼の人生を救う。 救われない人々の描写もあり、残酷な部分もある。著者はインド人の外交官であり、こと細かな描写が、ストーリー展開を、よりリアル感のあるものに仕立てている。もし、ストーリーに、この描写がなければ、薄っぺらいものになっていたかと思う。 インドの悲しい現実を反映したこの小説に対して、「面白い」というのは不謹慎かと思うが、とにかく引き込まれた。雰囲気は、ドミニク・ラピエールの「歓喜の街カルカッタ」を軽くしたような感じ。ショッキングであり、スリリングであり、最後にはほっとさせられる本書は、自分にとっては、今年ベスト1の小説。お勧めです。
13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
現代インドの抱えている現実,
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レビュー対象商品: ぼくと1ルピーの神様 (単行本)
非常に良くできていて面白い本でした。クイズ番組に正解し、十億ルピーの賞金を手に入れた主人公が、警察に逮捕されるところから始まります。 合計13問の問いと答えの間には、主人公の波瀾万丈の人生がありました。その貧困層の彼が舐めた辛酸は、現代インドの抱えている現実そのものでした。作者の意図はここに尽きると思います。 更に言えば、ラム・ムハンマド・トーマスという主人公の名前で、宗教による偏見や差別にもちくりと釘を刺します。 最後は、ハッピー・エンドで終わるのですが、他人のための行いをしていれば、報われるとともに、「幸運」というのは向こうからくるものではなく、自分でつかみ取るものだと言っているようです。
10 人中、10人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
自国をしっかりと見ている外交官,
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レビュー対象商品: ぼくと1ルピーの神様 (単行本)
外交官が自分の国の現実をフィクションを通して描いている。えぐい描写も多々あるけれど、インドで実際問題になっていることばかり。日本の官僚に、ここまで自国の問題点を公表できる奴がいるのか?我が『美しい国』の汚い面を沢山知っているでしょうに。そんなん出しちゃうと、アラブの国で大使をやってた人のようにクビになるんだろうなぁ。アメリカでも日本でも、『元』という肩書きが付くと急に発言しだすけど、この本を出した作者が現役で外交官を続けているんだからインド、意外とすごいな。
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