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11 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
映画よりもいい。今年最も魅了された本。,
By だん (大阪府) - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: ぼくと1ルピーの神様 (ランダムハウス講談社文庫) (ペーパーバック)
アカデミー賞を受賞した「スラムドッグ$ミリオネア」の原作本である。映画を3ヶ月ほど前に見て、良かったが、インドの下層社会の描き方がけっこうえげつなく、ストーリーとしてはよかったものの、気分が重たくなるような感想だったが、原作本はもっとスマートに主人公の逆転劇を描いていた。児童虐待、犯罪、貧困、病気と不幸の盛り合わせのような主人公が、ぎりぎりの生活を明るく続けるなかでしたたかに生きる力を得る。それらが10億ルピーをかけたクイズの答えと結びついてゆく。 それぞれの章はコンパクトで1話完結型、主人公のエピソードと最後にクイズ回答シーンが繰り返される。これが面白くてどんどん次の章を読みたくなる。 これほど引き込まれた本はひさしぶりだ。読後感もよい。文句なしに5つ星であり、この著者のほかの本も読んでみたい。
53 人中、45人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
時を忘れて読みました。,
By
レビュー対象商品: ぼくと1ルピーの神様 (ランダムハウス講談社文庫) (ペーパーバック)
「時を忘れて読みました」なんて、あまりに陳腐な感想なのだけれど、僕は本当に、20年ぶりに文庫本440ページを一日で読みました。どちらかと言うと遅読な僕ですが、休暇の日、のんびりと食べた朝食の後、途中で短い仮眠を取りティータイムを取り、それでも19時には読み終わっていました。それだけ読みやすい文章、引き込まれる物語だったのでしょう。前半は、ドキュメンタリー風の感動物語を思いながら、途中で、「ああ、これはフィクションなのだ」と実感し、それでも読み終わって気持ちいい。悲しいけれど、気持ちいい。 今もどこかにある貧しい国々。苦しむ人々。苦しみながらも汚れない気持ち。そういったものに心揺さぶられるのには、ここには記しきれないいろんな思いが渦巻いて私を捕えていたのでしょう。 でも、・・・40年と少し前、僕の記憶の片隅にある僕の住んでいた場所は、ここまでひどくはなかったけれど、その少し手前みたいな場所でした。人一人がやっと通れる路地を進んだ先にある貧民の長屋は、数軒が共同の汚いトイレが外に一つあるきりで、後に僕の親戚は「あの頃のあんたたちは乞食みたいな生活をしていたもんなぁ。」と溜息をついたような場所でした。真夜中の2時過ぎ、酔っぱらったあげくミシンを人間と間違えて喧嘩をしかけ、家じゅうの物をそれに向かって投げつけ始めた亭主を、「怖いから、お願い、止めて、」と泣きながら救いを求めに飛び込んで来た奥さんの姿を、僕は今も覚えています。暴力と、悲しみと、救いようの無い話がたくさんあって、それでも別れようとしない人々。 中年のおっさんの、昔話。僕の子供の頃、そんな場所はこの国(日本)に、まだたくさんあったんです。結果的に、見事によく書けている一種のサスペンス小説。でも、僕にはただの娯楽小説には感じられなかった。その力が、この作品の高い評価の一番の根拠なのだと思います。 僕は、とてもいいものを読んだという気になりました。読んでよかった。そう思える一冊でした。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
感動しました,
By
レビュー対象商品: ぼくと1ルピーの神様 (ランダムハウス講談社文庫) (ペーパーバック)
すっごくドラマチックな話です。少年が必死に生きてきたこの世界の偶然は、必然だったんです。 たしか「スラムドッグ・ミリオネア」のタイトルで映画化されてDVDも出てて、映画化したらどうせ違う話みたいになるだろうと思って、でも見たらw割と本に忠実に、うまく内容をカットしてまとめられてて良かったです。 この本を買おうか迷ってる方には、ぜひ買っていただきたいです。ほんとおすすめです。絶対後悔する作品じゃありません。読んでよかったって思うはずです。
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