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ぼくたちは大人になる (双葉文庫)
 
 

ぼくたちは大人になる (双葉文庫) [文庫]

佐川 光晴
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

高校3年生の達大は医学部進学をめざし、サッカー部引退後は受験勉強に励む毎日だ。そんなある日、彼は級友の喫煙を学校側に密告した。その行為は達大自身や周りの日常を大きく変えてゆく。18歳の少年が本当の「大人」になるための、挫折や心の揺れ、そして新たな出発を描く成長小説。

内容(「BOOK」データベースより)

高校3年生の達大は医学部進学をめざし、サッカー部引退後は受験勉強に励む毎日だ。そんなある日、彼は級友の喫煙を学校側に密告した。その行為は思いがけないかたちで、達大自身や周りの日常を変えてゆく。18歳の少年が本当の「大人」になる前の挫折や心の揺れを見つめ、新たな出発を描いた成長小説。

登録情報

  • 文庫: 288ページ
  • 出版社: 双葉社 (2012/1/12)
  • ISBN-10: 4575514802
  • ISBN-13: 978-4575514803
  • 発売日: 2012/1/12
  • 商品の寸法: 15.3 x 10.7 x 1.9 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 220,500位 (本のベストセラーを見る)
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カブ
形式:単行本
進学希望の高校三年生が主人公。よくある青春小説かと思って読み始めたのですが、前半早々に衝撃的な事件が起こって本書のメインテーマが立ち現れ、そこから一気に引き込まれていきます。主人公の揺れる心情、ときに自分をもてあます様子の描写が秀逸。本の帯に「人はしくじるべきときにしくじれるかどうか。」とあります。犯した過ち、他人を傷つけたり傷つけられたりすること、そしてその後の対応――私自身の生き方についても考えさせられました。

主人公の成長物語とともに、もうひとつのテーマとして家族や社会との関わりということがあります。著者の「結婚のかたち」(http://jbpress.ismedia.jp/category/marriage)というタイトルのウェブ上の連載を読むと、著者の考え、バックグラウンドがわかって、小説がより楽しめると思います。最近同じ著者により出版された、中学生が主人公の「おれのおばさん」もよかったですが、個人的にはこちらの方が読み応えがありました。大学編、20年後の再会編(本書を読むと意味がわかります)を読んでみたいです。この著者の、人生に真摯に向き合う姿勢にとても共感を覚えます。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
心の描写 2011/10/31
By den
形式:単行本
高校生の潔癖さと、驕りと、決意と、忘却と、自己嫌悪と、自信と。
この本は主人公の心情描写にそのほとんどを費やしている。非常にリアリティのある描写だった。

単純に高校生が失敗を経て成長していく、といったものではない。一度失敗をして、それを糧に成長したはずが、失敗を忘れてまた誤り、乗り越えたはずが、乗り越えられていない。自信を得たと思ったら自分の愚かさを思い知らされる。
揺れる心をとてもよく書き出していて、自分でもいくつも思い当ってしまう。
「おれのおばさん」の主人公はいい意味でも悪い意味でも素直でまっすぐだったが、この主人公はより人間くさく、自信過剰だったり、失敗を都合よく忘れてしまったり、より等身大の人間を描いているように思う。

また、この作者の作品はどれもそうなのかもしれないが、主人公の心情描写を軸とする一方で、それだけでなく現実にある社会の問題を提起してくる。考えさせられる部分も多い。
そういう意味でも充実した小説ではあるが、ストーリーも出来事がいくつも起こって飽きず、特にラストの展開は引き込まれた。
また主人公をふくめ、人物造形がうまく、登場人物がみな好きになれる。
単純にとても面白く、いい小説だった。
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