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ぼくたちは大人になる
 
 

ぼくたちは大人になる [単行本]

佐川 光晴
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

達大は医学部進学を目指し、受験勉強にいそしむ高校三年生。彼は同級生の喫煙を学校に告発するが後悔し、死ぬことを覚悟で証拠となるタバコを飲み込んだ。この事件は達大の人生に大きな意味をもたらすことになる。恋人や身寄りのない老人との交流を通じて、達大は「本当の大人」とは何なのか考え、将来への一歩を踏み出してゆく。

内容(「BOOK」データベースより)

医者をめざし、ひたむきな日々を送る高校生。その前途に、思いもよらぬ試練が立ちはだかった。人はしくじるべきときにしくじれるかどうか。18歳の「過ち」と「新たな出発」を真摯な眼差しで描いた成長小説。

登録情報

  • 単行本: 267ページ
  • 出版社: 双葉社 (2009/1/21)
  • ISBN-10: 4575236543
  • ISBN-13: 978-4575236545
  • 発売日: 2009/1/21
  • 商品の寸法: 19 x 13.6 x 3 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 520,767位 (本のベストセラーを見る)
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By カブ
形式:単行本
進学希望の高校三年生が主人公。よくある青春小説かと思って読み始めたのですが、前半早々に衝撃的な事件が起こって本書のメインテーマが立ち現れ、そこから一気に引き込まれていきます。主人公の揺れる心情、ときに自分をもてあます様子の描写が秀逸。本の帯に「人はしくじるべきときにしくじれるかどうか。」とあります。犯した過ち、他人を傷つけたり傷つけられたりすること、そしてその後の対応――私自身の生き方についても考えさせられました。

主人公の成長物語とともに、もうひとつのテーマとして家族や社会との関わりということがあります。著者の「結婚のかたち」(http://jbpress.ismedia.jp/category/marriage)というタイトルのウェブ上の連載を読むと、著者の考え、バックグラウンドがわかって、小説がより楽しめると思います。最近同じ著者により出版された、中学生が主人公の「おれのおばさん」もよかったですが、個人的にはこちらの方が読み応えがありました。大学編、20年後の再会編(本書を読むと意味がわかります)を読んでみたいです。この著者の、人生に真摯に向き合う姿勢にとても共感を覚えます。
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
心の描写 2011/10/31
By den
形式:単行本
高校生の潔癖さと、驕りと、決意と、忘却と、自己嫌悪と、自信と。
この本は主人公の心情描写にそのほとんどを費やしている。非常にリアリティのある描写だった。

単純に高校生が失敗を経て成長していく、といったものではない。一度失敗をして、それを糧に成長したはずが、失敗を忘れてまた誤り、乗り越えたはずが、乗り越えられていない。自信を得たと思ったら自分の愚かさを思い知らされる。
揺れる心をとてもよく書き出していて、自分でもいくつも思い当ってしまう。
「おれのおばさん」の主人公はいい意味でも悪い意味でも素直でまっすぐだったが、この主人公はより人間くさく、自信過剰だったり、失敗を都合よく忘れてしまったり、より等身大の人間を描いているように思う。

また、この作者の作品はどれもそうなのかもしれないが、主人公の心情描写を軸とする一方で、それだけでなく現実にある社会の問題を提起してくる。考えさせられる部分も多い。
そういう意味でも充実した小説ではあるが、ストーリーも出来事がいくつも起こって飽きず、特にラストの展開は引き込まれた。
また主人公をふくめ、人物造形がうまく、登場人物がみな好きになれる。
単純にとても面白く、いい小説だった。
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