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6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
さりげなく、好ましい,
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レビュー対象商品: ぼくたちはきっとすごい大人になる (単行本(ソフトカバー))
小学生の子供たちを主人公にした小編からなりたつ短編集。子供の視点からみた大人や子供同士の社会など、すっかり忘れ去ってしまった「子供感覚」を久しぶりに思い起こしました。といっても現在45歳の有吉さんが書いているので、子供の視点にはおよそ子供らしくないような、成熟した大人の視点も入り混じっています。会社への通勤の往復1時間半で読み終えることができ、肩のこらない短編集でした。
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
重い課題を子供の視点から切り取った作品群,
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レビュー対象商品: ぼくたちはきっとすごい大人になる (単行本(ソフトカバー))
主人公を子供に設定した小作品6編作者の有''玉青は、私は初めて読む作者なのですが、有''佐和子の 息子さんらしく、母との生活を綴った作品「身がわり」で文学賞を とっています。 この本の中で扱っている6編とも子供の視線でかかれたもので イン・ザ・ベイスメント:ちょっと気になる男の子の家の地下室 (ベイスメント)に行きそれから大きく意識が変わる様を描いた作品 悪い友だち:あまりにも正しく好きになれない優等生と、クラスで 唯一反逆している友人との間で心の動く様を描いた作品 一心同体:きれいすぎて近寄りがたかった友人と少しずつ 本音で語り合う中になってゆく様を描いた作品 (ト音記号)シュルッセル:変声期前の音楽嫌いの男の子が 練習の結果、きれいなソプラノの声を披露する話、そして その成果が、声変わりにより汚れていくと感じた様を綴った作品 ママンの恋人:きれいな母、それに対して汚い父と感じる思春期の 女の子のわたしが、母が亡くなることにより汚いと思っていた 父の母への深い愛情、そして特別な「おじさん」への失望を描いた作品 ぼくたちはきっとすごい大人になる:存在感のうすい友人の死に よって、生きる意味というのを認識し、正月の初日の出の際の 風景からこれまでの「大人」とぼくたちが考える「大人」の 考えを綴った作品 母や友人の死、不良、障碍者と重たい課題を扱いながら 軽妙に話しが展開してゆく様は、筆力のすばらしさを感じます。 また、このような大きな課題を小学生が突きつけられたときの 反応をうまく表現できているなぁと思うことしきりです。 小学生高学年を主人公にすえているので、読みやすいのですが 決して、薄っぺらではなく、読んだ後に考えさせられる小作品 6編です。また、どの作品も子供ならではの前向きで、素直な 雰囲気を漂わせているため、読後感も気持ちがいいものがあります。 明るくも本質的な内容を扱っているこの作品群は、ライトノベルのような 娯楽性にはさすがに欠けますが、現在の作品らしいアプローチと そして、子供が本来持っているであろう優しさを感じられる よい短編ではないかと感じました。 おすすめです。
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