SFだけでなく、ユーモア小説の翻訳紹介で活躍されている浅倉久志氏の初エッセイ集です。
表題となっている「ぼくがカンガルーに出会ったころ」は、その昔、カンガルーマークの入ったペーパーバックが全盛だったころの懐かしい話です。短いエッセイながら、しっかりオチもついているところが、いかにも著者らしいエンターテイナーぶりを感じさせてくれます。
今まで翻訳されてこられた本の「あとがき」も多数収録されています。
特に、ヴォネガットやディックの「あとがき」はこうしてまとめて読むと、一種の作家論としても読めます。
全編を通して読むと、控えめながら英米のおもしろいエンターティメントに寄せる暖かい気持ちが伝わってきます。
好きな本の翻訳ができるって、ほんとに楽しそうですね。
ぜひ、エッセイの第2集を出してください。その時は、私の大好きな「銃、ときどき音楽」のあとがきも入れてくれるとうれしいのですが…