オリジナルBLはほとんど読まないのですが、タイトルと表紙で、思わず購入してしまいました。
2006〜2009年の短編集ということで絵柄もストーリーも変遷が見られます。どんどん研ぎ澄まされていっている感じでしょうか。
キャラクター(この本の場合は各話の主人公)が内面でぐるぐる悩み、その悩むさまが独特の観察眼をもって描かれています。かといって重いわけではありません。絶妙な軽やかさですっきりした読後感。ドキドキ感もしっかり入っています。
絵としては、緻密な絵柄でない分よけいに心の奥にずいっと入ってくるような表現になっており、何回も何回も読みたくなります。
“見る”というよりまさに“読む”漫画だと思います。
冒頭に収録されている最新作『どこにも行かないで』は、そういったさかもとさんらしさが最も表れているような気がします。