「歴史認識」や「靖国問題」など、日本に対して過剰な反応を示す中国人。それらは中国政府による反日教育の賜物であるとみなされてきた。しかし、市場経済化が進んだ中国社会の底辺では、まったく違う動きが発生している。若者たちは日本の「モノ」や「食生活」に憧れ、漫画、ゲーム、音楽からファッションまで「日本ブーム」が起きているのだ。おでんやたこやき、ラーメンはいまや中国でも定番、大流行のトレンディ・ドラマは「日劇」と呼ばれ、ベストセラーとなった村上春樹の小説は、若者たちの都市生活の象徴のように言われている。その一方で、教科書問題や靖国参拝に対する若者たちの拒否反応は過激で根強く、事が起こるたびに反日感情が噴出して中国政府も抑えきれないほどなのである。本書は日中交流の歴史や各種統計データをふまえて、中国人の日本観にひそむ愛憎二重性の形成要因を探り、真の日中友好のあり方を問う。
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1 中国が現体制を維持するために行ってる反日教育の過少評価。なぜ、日中戦争を知らない若い世代ほど反日なのか説明がない?
2 世界史的考察の無視。人類の歴史で、戦争は常にあった。近代の帝国主義による世界侵略は、全世界に及んだにもかかわらず、英米仏蘭西露等を批判せず、なぜ、中国は、日本に対してだけがいつまでもこれを問題にし続けるのか。中国の国内問題に言及せず、一方的に日本だけを攻め続ける。
3 第2次大戦後の中国の侵略、人権無視政策への言及がない。チベット侵略、ウイグル征服、ベトナムへの侵略、中国国民に対する人権侵害等(中国国内で、ほとんど報道されてないことだが)を棚に上げ、日本だけを悪者扱いにしている。
4 日中戦争での被害(しかも、従軍慰安婦等事実関係が不確かなものをあたかも真実なことのように)ばかり強調し、反省が足りないとしている。自国政府のことは全く批判しない。大躍進政策、文化大革命により、餓死や弾圧で死亡した中国人は数千万人と言われるが、全く言及していない(この事実は、中国国内では闇に葬られているが)。
5 文化論、歴史観から無理やり説明している。中国、韓国、北朝鮮以外のアジア諸国はおおむね親日的である。日本の植民地の台湾がなぜ親日的なのか説明できないであろう。
6 参考文献は、主として朝日新聞であり、靖国神社問題等朝日新聞が言い出した反日キャンペーンを無批判に真実とし、それ以外の新聞社への言及はほとんどない。著者の述べていることは、基本的には、朝日新聞の主張と同じものである。
本書も同じ。最初のうちは日本を持ち上げているものの、読み進めるにつれ根拠に乏しい著者の妄想に付き合わされる事になります。本書の草稿は2003年頃と考えられますが、著者はまだ本書の書き方で日本人を騙せると考えていたのでしょう。しかしこの数年、サッカーアジアカップ事件、中国での反日暴動などを通じて、多くの日本人が中国人の実体を知るようになっているのは著者の誤算ですね。本書を真に受ける日本人はもう存在しません。
ともあれ、中国人がどのように真実をねじ曲げるかを知るには大変勉強になる1冊だと思います。
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