著者の前の本「33歳で資産3億円をつくった私の方法」でプロローグ的な位置付けにて不動産投資を勧めておりました。
その著者が「不動産投資」の分野に絞って初めて書いた著書になります。
著者も多くの不動産投資家と同じく「金持ち父さん、貧乏父さん」を読んで影響を受けたクチです。
ホント、不動産投資の開始がこのベストセラーである方は多い。
それはさておき、著者が不動産投資を開始したのは2003年頃。今とは時代が違う。
「収益還元法」という物件の収益から融資額を査定するやり方がまだ業界に浸透しきっていない時期で、
「フルローン」や「オーバーローン」を組むことが出来て追い風だったんだそう。
本のタイトルにもなっている「ほったらかしで月額50万円の収入」を得るためには
・1,500万円の区分マンション2戸
・5,000万円の一棟アパート2棟
を持てばいいそうです。区分→区分→一棟→一棟と進めばいいんだそうです。
総額1億3,000万円の投資で月額50万円、年間で600万円の家賃収入。
これで心にゆとりを持って生活できるそうですよ。
で、具体的な方法とは?
・「都心・駅近の物件を買う」
・「優秀なパートナーとチームを組む」
が大きなポイントだっていうだけ。後はさらに物件選びのポイント、物件情報を得るために業者との付き合い方等の基本的なことばかりです。
とにかく特徴としては「決して行間やページに空白が多いわけではないのに、なぜかすぐに読み終えてしまえる」点。
私は50冊以上の不動産投資本を読破してきたのだが、良書は「内容が詰まっていればそれなりには読み終えるのに時間が掛かる」ものと知っています。
ですが、この本は読みやすくはあるものの、すぐに読み終えてしまい、ほとんど何も残りませんでした。
つまり「表面的なことばかりに終始して、全然突っ込んだ内容がない」のです。
その点においては著者の「33歳で資産3億円をつくった私の方法」の頃と何ら変わっていません。
これではわざわざ「独立した項目の内容で本1冊出した意味がほとんどない」ではありませんか!
つまり時間は経過して著者の資産や経験は確かに増えた。
でも、著者の文章力や構成力は全く変化がなかった。
だから「以前の著書と何ら変わりのない内容でしかない」んです。
それに、著者は「情熱が全てを凌駕する」と書いておきながら、カバーにハンモックでくつろぐイラストを持ってくるなど、
「著者自身の文章に情熱が感じられません」。