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ほうき星 上 (角川文庫)
 
 

ほうき星 上 (角川文庫) [文庫]

山本 一力
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商品の説明

内容紹介

江戸の夜空にハレー彗星が輝いた天保6年、江戸・深川に生をうけた娘・さち。下町の人情に包まれて育つ彼女を、思いがけない不幸が襲う・・・。ほうき星の運命の下、人生を切り拓いた娘の物語。感動の時代長編開幕!

内容(「BOOK」データベースより)

天保6年、76年に一度現れるほうき星が江戸の空に輝いた夜、気鋭の絵師・黄泉と、日本橋の鰹節問屋の娘・さくら夫婦の間に、さちは生まれた。深川に隠居所を構えた祖母・こよりも加わり、家族の愛情をいっぱいに受け、下町の人情に包まれて育つさちを、思いがけない不幸が襲う。両親の突然の死、そして、慈しんでくれた祖母の死。しかしやがて、絵師としての天分を発揮してゆく。苦難を乗り越え、凛として生きた娘の感動長編。

登録情報

  • 文庫: 364ページ
  • 出版社: 角川書店(角川グループパブリッシング) (2011/12/22)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4041000599
  • ISBN-13: 978-4041000595
  • 発売日: 2011/12/22
  • 商品の寸法: 15 x 10.6 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
  • Amazon ベストセラー商品ランキング: 本 - 68,325位 (本のベストセラーを見る)
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1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
ペリーが浦賀へ来た時代のさちという娘さんのお話ですが、久し振りに読み応えがありました。 
娘さんは縁あって、高名な師に絵の手ほどきを受け、高弟の一人に数えられるまでになった時に師が亡くなります。 それで今後の生き方を決めるために土佐へ旅立ちます。 幸運をもたらす娘だと土佐の人々に大切にされますが、娘さんは自分の先行きに迷っていて生まれ故郷の江戸の大地震に大いに心を痛めます。 江戸へ辿り着いた結果は本を読んでのお楽しみとしまして、近来に無い充実感を覚えました。 
それと東日本大震災に重ね合わさるような救援物資の搬送や炊き出しの情景に心を動かされました。
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4 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
一力さんの最新作は、上下2巻ものです。お得意の江戸は深川を中心に、主人公「さち」が力強く生きていく様子が読んでいてとてもほほえましく感じられました。流石一力節 健在なり、という思いで一気に読んでしまいました。さて 一力節とは、読み進んでいてワクワクするものの、恐怖感がないということです。すなわち 江戸ものの話によく出てくる悪人が多数は出場しないということです。切った貼ったのお好きな方にはもの足りないかもしれませんが、読み終わって不快な感じはありません。この点は請け負いますので、肩の力を抜いて一読されては如何ですか。元気が出てきますよ!
ただ 長年のファンを自認するものとしては、ぼつぼつ新しい舞台が必要かなあ、と感じています。この点は今後への期待とさせていただきます。
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By Rob Jameson トップ1000レビュアー
形式:文庫
天保6年8月の江戸深川黒江町の黒船橋で始まり、21年後の安政2年の12月に再び戻る一人の少女“さち”の成長のものがたり。

日本橋小網町の土佐鰹節問屋の娘さくらと結婚した抜群の腕をもつ絵師吉田黄泉の間に生まれ、なに不自由なく育っていたが両親を海難事故で失い、土佐の言葉と味を教えられた祖母こよりもまた急に没し一人に。幸いにも亡き父の絵の師匠岡崎俊城に奉公し天性の才能の一端を披露し将来を嘱望される。しかし選ぶべき人生に迷い、恋をきっぱりと諦め、クジラ猟の絵を描くために土佐へ行くと決意。そこで出会った鯨組漁師の真摯な一言と夢枕にでてきた父母祖母師匠の声に導かれ、安政の大地震で被災した深川へ帰るまで。そして「ほうき星のしっぽが見えている間に願いごとを唱えたら、その願いはいつかきっとかなう」。

こどもの鋭い感により亡父の絵をだまし取ろうとする騙りを見破るという小話が挿入されたり、富岡八幡宮の祭り、大川の花火といった江戸情景は無論のこと土佐の鯨とりにも薀蓄が披露され、またアジときゅうりとワカメの二杯酢拵えからアラの味噌汁まで目で味を感じ取れる。

時に終末を急ぎすぎることがあるが、長編であることを上手く使い、本作品では見事に開花している作者の腕の冴えを十全に楽しめる。
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