妖怪絡みの事件が日常茶飯事のように起こり続ける学校を舞台に、美術部の少年や妖怪少女ほか多数の人間や妖怪や半妖が活躍したりだべったり宴会したりの日常を描く放課後妖怪対処談話集。オマケと思わせて真の最終巻、ここに登場。
収録話数は五話。その内四話は、主人公の真一やヒロインのイタチさんが過去に起こった事件を回想する形式でこれまでの各巻の合間合間に起こっていた事件が描かれています。お得意のラブコメ話から、お色気(挿絵が)的な話、ひそかに人気があるらしい生徒会副会長の家にお泊まり用心棒な話、そして二人だけの豪華オールスター編など、相変わらず良くも悪くも激しすぎず熱すぎずのぬるま湯的な話が並びます。これだけならば、ファンのための追加エピソード的なオマケ本で終わるのですが・・・。
最後の第五話は必読。この話だけは時系列的に第九巻の後の話になっています。
祭りの夜、最後に現れる最後の敵(?) その意外な正体と、彼が明かす意外・・・かどうかはともかく衝撃的な事実の数々。そして最後の最後にはあの人までも現れて・・・。
第九巻が「終わりだけど終わらない」終わり方だとするなら、この巻は「まだまだ事件はあるけど語られるのはここまで」みたいな、何とも歯がゆい終わり方。続刊するなら次の巻も買ってしまいたくなるような、そんな終わり方でした。読者泣かせな演出です。
そして最後のページには、幸せな一幕がほんの少しだけ。全て読み終わった後、表紙カバーを見直せば感じるものがあるはずです。