妖怪が出やすい学校を舞台に、美術部の少年と妖怪少女をはじめとする人妖入り乱れた個性豊かな面々が、次から次へと起こる妖怪絡みの事件を解決していく放課後妖怪対処エピソード集の第八巻。
今回はかなり前から伏線が張られ続けていた、妖怪とそれに関する全てのものを消し去るイベント「大祓(おおはらえ)」が遂に発動、そのために降臨した神様軍団を相手に主人公の真一達が奮闘します。さらにレギュラーメンバーの他にもシリーズでこれまでに登場したキャラが大集合の総出演で、所狭しと暴れまくります。シリーズで最も痛快で娯楽性とアクション性が強いかもしれませんね。
ただしその大決戦が占めるのは総ページ数の半分くらい。他はいつもどおり一話完結の小話が収録されています。構成としては全五話中、一話&二話が小話、三話が導入部、四話&五話が大決戦。
個人的にはこの小話が余計だったかな。メインは後半の大決戦なのだから、どうせなら一巻まるまるそれに注ぎ込んだ方がよかったと思います。いつもどおりのゆるーい話の後で、いきなりテンション変わって決戦の話になるものだから、どうしても違和感を覚えました。
ちなみに二話は何気にいい話です。この作品は主人公達よりもむしろ脇役の方がすごく魅力的で、脇役が活躍する話の方が私は好きなのですが、この二話はその最たるもの。表紙カバーにも登場している吹奏楽の病弱部長が最高でした。
盛り上がり的に最終巻かと思いきや、どうやら続刊するみたいですね。このシリーズは基本的に地の文が主人公視点の説明口調で長々と語られる(一文が異様に長い)ので読みにくいのと、主人公の真一とイタチさんのやりとりがワンパターンでいい加減飽きてきたので、そのあたり次巻から改善されると嬉しいのですが…。本当は星四つくらいにしたかったところを一つ減点しているのはそのためです。