素朴であったかくて、おいしそうで、読み終わった後、しあわせな気持ちになる絵本です。子供が大好きで、夜寝る前に「べんとうの本〜♪」と言って探しています。
お父さん・お姉さん・子供・運動会etcのお弁当が紹介されていきます。いろんなおかずがあって、言葉使いもインパクト大で「ふーん、面白いなあ」って読んでいったら、途中でびっくりする方向へ飛んでいきました。
北海道や外国のお弁当を見せるページなんですが、大人だったら「珍しい現地のお弁当を紹介するのかな」なんて考えちゃいますよね。でも、この作者は違う。もっともっと「子供が喜ぶもの」を知っているし、変に「教えてあげよう」なんて思っていないんですね。特に「アフリカのお弁当」のぶっとび方ったら!! 我が家の5歳児のツボに見事にはまりました。
ぶっとんだ中盤から、最後は「おせち」へ、話がすとんと戻ってきます(そうかあ、「おせち」って「おべんとう」だったんだ)。どんなに途中がぶっとんでも、最後はちゃんと自分の世界へ戻ってくる、っていうところ、そのあたりも、子供に必要な要素なんでしょうか。まるでファンタジーの「行きて帰りし物語」のようですね。