仕事でかなり疲れているときにふと書店で手にして、これはと思い買って一読。古書店や古本屋にまつわる業界本や探訪記が好きでこれまでにもいろいろ読んできましたが、北尾トロ氏の何とも屈託のない自由自在な「古書の旅」には「ああこんな生き方もいいなー」と思わされること頻りで、変な話この本を読んで随分癒されたような思いがしました。
「筑豊の古本埋蔵量はかつての石炭並み」(29頁)。
「仕入れた本をただ並べて売るだけでは、どこでもやっていけなくなっている」(76頁)。
古書肆や古本屋巡りの好きな疲れたリーマンにお勧めの一書です。(なお、文庫版には「文庫化記念おまけの旅 藤沢周平をたずねて山形・庄内へ」というあとがき代わりの一編が新たに収録されています。)