昔、『Polka』というメルヘン雑誌に掲載されていた猫十字社さんの『星の子猫たち』が大好きで、いつか単行本になる事を願い続けていました。
この『ふわふわ三味』は仔うさぎの「みると」がひとりで野菜を作り、花を育てるうちにいろんな「いいこと」が起こる『野うさぎ通信』や、メルヘン生活が好きで念願のひとり暮らしをして好きなものに囲まれて幸せ!と思っていたのにお気に入りの「ずるずるでふりふりのローブ」を纏っているうちにローブの裾を踏んづけて盛大にひっくりこけてしまうようなちょっと等身大メルヘン少女な「うさぎ」の話。
そして本が大好きで「ゆくゆくは読んだ猫を月のむこうまで翔ばせるようなすてきなお話を書きたい」という「ペピタ」の物語『星の子猫たち』などが収録されています。
どれもモノクロの画面なのに、なぜこうも色彩豊かに見えるのか・・・
画面から畑の少し湿った空気やそよそよとそよぐ風の心地よさまで伝わってくるようです。
猫十字社さんの代表作『小さなお茶会』とはまた少しだけプリズムの違う世界を堪能してください。