このCDで初めて、成底ゆう子という歌手を知りました。
これが彼女のメジャーデビュー・シングルらしいので、それも当然なのですが。
2008年、インディーズ盤でリリースされたものを新アレンジ・新録音したもの……ということですから、これまで様々な苦労を重ねてきた方だというのは想像できます。
そして表題曲「ふるさとからの声」を一聴すれば、なるほど苦労にみあった実力の持ち主である、ということが判るはずです。
とにかく声が素晴らしい。上手い、というよりは”やさしい”。心に沁み入る声質と、語りかけるような歌い方が特徴的。
また歌詞も涙を誘います。「上京した人が聴くと、必ず涙する曲」と言われていますが、素直に認めさせて頂きます。「これは泣ける」。
上京したことがなくとも、人生に一度でも挫折した経験のある人間には、あまりに”優しすぎる”一曲。
ふるさとはいつでも、自分の側に……心の中にあるのだということを思い出させてくれる曲です。
他3曲もまた、郷愁を誘うこと間違いなし。
昨今の、やかましいばかりの音楽に疲れた方、どうぞ手に取って頂きたい。日本人の心が、ここにあります。