ロバ―ト・アルドリッチ監督の演出は手堅く、3人の演技派女優のAura、演技もあって作品の質はそこそこ高いものを維持しています。
往年は怪女優として名声を馳せたベティ・デイヴィスはいつも通りの怪演で、今更多くを語る必要もないでしょう。
今作でもHorror映画のお化けと見間違うほどのMake-Upを施し(それともNo Make?)、異様な存在感を発揮しています。
観る者に同情され難いCharacterを毎度演じている彼女ですが、
全ての真相を書き記された手紙を読んで、晴れやかな表情を見せるLast Sceneは非常に印象的です。
「風と共に去りぬ」で聖母マリアのようなメラニー役を演じたオリヴィア・デ・ハヴィランドがエゲツナイ悪女を演じているのも今作の見所です。
相変わらず上品な美しさを備えている彼女ですが、撮影時は40代後半のはずなのに、やや老けて見えるのは顔立ちのせいでしょうか。
ジョセフ・コットンの死体を池に捨てに行った後、怯えるベティに対し、『私に任せておけば良いのよ!』と啖呵を切る彼女の演技は凄いものがあります。
ベティのお屋敷の使用人役を演じるアグネス・ムーアヘッドも強烈です。
白黒だからもあるでしょうが、全身から醸し出す小汚さ・貧相さは演技以上の物があります。
Academyを逃したのは実に惜しい。
ジョセフ・コットンを始めとした男優陣は女優たちに圧倒された感があり、やや存在感が希薄です。
若かりし頃のブルース・ダーンやジョージ・ケネディが出演していますが、大物として変貌していく片鱗は窺えず。