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ふらり。 (KCデラックス)
 
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ふらり。 (KCデラックス) [コミック]

谷口 ジロー
5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
価格: ¥ 920 通常配送無料 詳細
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商品の説明

内容説明

隠居をした男が歩く、歩く。江戸の町を。
目的もなく、ただただ、ふらり、ゆらりと。

ゆらり、ふらり、と江戸歩き。それはきっとあなたの記憶につながる原風景。

登録情報

  • コミック: 212ページ
  • 出版社: 講談社 (2011/4/22)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4063729966
  • ISBN-13: 978-4063729962
  • 発売日: 2011/4/22
  • 商品の寸法: 20.8 x 15 x 2.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.4  レビューをすべて見る (7件のカスタマーレビュー)
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13 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
男の正体 2011/4/26
By TaroTaro トップ500レビュアー
Amazonが確認した購入
「モーニング」誌上で2011年14号から21号まで連載された作品の単行本。
連載を読んでいなかったので、「ふらり」というタイトル、商品の説明にある「隠居した男が歩く、歩く。江戸の町を。目的もなく、ただただ、ふらり、ゆらりと」という文章から、久住昌之原作で著者作画の「散歩もの」の江戸時代版みたいな作品なのかな、と思い読み始めた。

毎日江戸の町をぶらぶらと散歩する、50歳くらいとおぼしき隠居生活の男。散歩しながらいつも歩数を数えている。同じ道を通ったときも歩数を数え、同じ歩数になっては喜び、違ったときにはちょっぴり悔しがる。若い妻あり。天文学の知識あり。

そして彼は、自分の近くに居る(ある)、例えばそれが鳥であれば鳥の目を借りて上空からの視点で街を見ることができ、古木であれば古木の眼?を借りて古木がその場所でじっと見てきたであろう風景を見ることができ、蟻であれば蟻の視点を借りて地面からの視点でものを見ることができるという、なんとも羨ましく不思議な能力を持っている。

たしかに日常の散歩で起きるちょっとした出来事が描かれているという点で「散歩もの」と似ているが、設定はもっと凝っている。

それより何より、この隠居の男の素性が気になってしまう。

物語が進むにしたがい、この作品が、教科書でも取り上げられている歴史上の人物とその業績に想を得て描かれたということがわかる(ただ、作品中でその名前は最後まで出てこない)のだが、業績そのものではなく、その手段「歩数を数える」ことを中心に据えて物語を創作したことが谷口ジローらしいと思う。

「劇画(本人は劇画を書いているつもりはないと発言していたが)」を離れてからの原作付きではない谷口ジローのオリジナル作は、なにげない日常や、日常に起こったちょっとした出来事を描いたものが多く、物語性を持つ作品はあまりなかった。例えば最近作の「センセイの鞄」も「シートン」も物語性を持つ作品だがこれらはあくまで原作物と翻案物だった。
久し振りに物語性のあるオリジナル作を読むことができた。

そして、丁寧に描かれた絵の素晴らしさもいつもどおりだが、この作品は特に、様々な生物の視点で描かれた画面、ちょっとした風景(背景)の構図が実にいい。その風景(背景)の一コマが一枚の絵になりそうな素晴らしさだ。
このレビューは参考になりましたか?
9 人中、9人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
主人公は江戸の町をふらりふらりと歩きまわります。
まず、美しい風景に魅了されます。
江戸時代の街並みや風俗を見事に再現している作者の力量と、ただ歩くという行為に筋の通った物語を付与できる構想力は、さすがとしか言いようがありません。

主人公と一緒に江戸の町をふらり、ふらり。
そして読者は一つの疑問を抱きます。
この50歳くらいの隠居のおじさんは一体何者なのか?
何を目的に歩いているのか?
歩きながら遠くを眺める彼の目には、いったい何が見えているのか?
散りばめられたキーワードは、彼が隠居であること、天文学を学んでいること、歳の離れた仲の良い妻がいること、歩くことが好きなこと。そして、蝦夷地への測量の許可が出たこと。
彼の目には、この国の形が見えているのかもしれません。
このレビューは参考になりましたか?
2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
作者の谷口ジローは、本当に江戸を見てきたんじゃないだろうか!?というくらいリアルに描いている。それも淡々と。本当にすごい漫画家である。

江戸の空気感が絶妙で、そこに暮らしている人たちの生活感も、こんな感じだったんだろうなぁ、と自然と理解できる。

主人公夫婦の会話もかわいくて、こんな風にいい歳の取り方をしたいな、とキャラクターに感情移入させるところも上手い。

実験作でありながら、永遠に読み継がれる作品となったと思う。

もっと評価されていいのに!
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