85年発表の唯一の作品。ジルとローズの二人組によるグループが残したこの作品は、一発屋の忘れ去られた一枚となるべき作品なのかもしれないが、このアルバム収録の「ふたりのイエスタディ」はあまりにも素晴しく、未だに強烈な印象を残している人は多いのではないだろうか?ドギついファッションとは裏腹に可愛らしさを全面に出したアイドル・ポップ的なこの一曲は、あの時代のテクノなポップ曲の中でも指折りの一つであり、サウンドから溢れ出す甘酸っぱさが弾けている感じ。イントロのホルンの音だけでワクワクした思いがある。アルバム全体もそんな甘酸っぱさが漂っていて一気に聞ける作品に仕上がっていると思う。チープなはずの打ち込みサウンドもどこか素朴な感じがして、何となくブリキのおもちゃのような暖かみを感じさせる。ちなみにホーン・アレンジはZTTのアンドリュー・ポピー、ストリングス&木管のアレンジは何と!!デヴィッド・ベッドフォードである。デビューはエコー&ザ・バニー・メンのウィル・サージェント絡みだし、来日講演では元オレンジ・ジュースのポール・ハードらがサポートするなどネオ・アコ勢のサポートも多い。