2000年7月から始まったアスミ達の物語であるが、9年の歳月を経て、ここに完結した。
15巻のあとがきで、作者が「今描いている自分の作品が誰かにとってのタイムマシンになれたなら、こんなに嬉しいことはないんだけど」と語っている。私事で恐縮だが、この9年が自分の中学、高校、大学時代に相当するため、既巻のページをパラパラとめくり、彼らの学園生活を見るたびに、自分のほろ苦さで埋め尽くされた学生時代の思い出が、あたかもタイムマシンを使ったかのように思い出されてくる。
それにしても、人が一生懸命頑張っている姿って本当に素敵だ。その姿を馬鹿にする人も多いけど、それは頑張ったのに失敗に終わった時、傷つくのが怖いから。でも、そこから得られる成長もある。何事にも全力投球なアスミの姿勢を、自分は見習っていこうと思う。
物語全体の内容について欲を言えば、主要5人とそれ以外の宇宙飛行士コースの人たちとの絡みを少し見たかった。でもまあ、まとまりのある話にするためには仕方がなかったのかもしれない。
最後に、この作品に出合えて良かったと声を大にして言いたい。過去に夢を追い求めた人、今夢に向かって邁進している人、まだこれといった夢を見つけられていない人、そんな人達におすすめです。