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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
少女に何が起こったか?,
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レビュー対象商品: ふたたび赤い悪夢 (講談社文庫) (文庫)
「雪密室」の関係者が登場し、「頼子のために」「一の悲劇」と三部作をなす作品。「赤い〜」シリーズなどの大映ドラマを意識した構成の中、「頼子のために」事件で心に傷を負った探偵法月綸太郎が救いを求めて苦悩する。 「雪密室」と「頼子のために」が必読。 できれば、クイーンの「十日間の不思議」も読んでおけばベストという、文章構成は困った物ですが、 大映ドラマらしくスピーディーに流れる展開は、長い小説を長く感じさせません
3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
内容はすばらしい,
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レビュー対象商品: ふたたび赤い悪夢 (講談社文庫) (文庫)
「頼子のために」から続く3部作の3作目だという。前2作を読んでいないので、全体としての評価ができないこと、「頼子…」に関する記述が少し多すぎるのではないか(=この作品単体として読んだときに少々理解しにくい、前作の内容がわかってしまう)ということから★一つ減点。内容はすばらしく、事件に関わることで、傍観者ではなく主体者となり得てしまう探偵という立場に主人公が苦悩する内的な物語と、探偵小説としては王道といってもよい、血縁関係や過去のしがらみ、複雑な人間関係、トリックといった要素がバランス良く盛り込まれている。トリックがあまり複雑でない分、謎解きに物足りなさを感じなくもないが、全体的なバランスがすばらしい。 ただ、冒頭にも書いたが、あまりに前作との関わりが強く描かれているのが難点といえば難点。
6 人中、5人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 5.0
法月綸太郎のプライマル・スクリーム,
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レビュー対象商品: ふたたび赤い悪夢 (講談社文庫) (文庫)
1992年4月発表。このミスで2005年第1位を獲得した『生首に聞いてみろ』が2004年9月30日発表だから、なんと12年間もスパンがあったことになる。。このミスで2005年第1位にもかかわらずこの本は新書・文庫とも廃版らしく、オークション市場では5,000円くらいの値がついている。(●^o^●)筆者はこの本を『頼子のために』・『一の悲劇』とあわせて三部作として捉えている。本作にも『頼子のために』とシンクロする場面が登場してくる。もう一つのシンクロがエラリー・クイーンとのシンクロで、『九尾の猫』以降の自信喪失・自己存在不明・純実存主義的な綸太郎となっている点だろう。エラリーのように綸太郎は『探偵自身の存在』について悩み、ついに本作で打破することになる。三部作を共通して貫くテーマは(個人的には『ニの悲劇』もだと思うが)家族とはどういうものであるのかということである。『家族』と言う名の構成物を綸太郎はいつも考えさせられることになる。 12年間のスパンがあいた最新作『生首に聞いてみろ』においてもそれは綿々として連鎖し依然として法月綸太郎の中心テーマである。ジョン・レノンの『God』やユダヤ教的思想を根底に持つクイーンの主張も全てが同じベクトルを示していることに筆者はこの段階で気がついている。つまり、 God is a concept by which we measure our pain. そして である。最終章『安息日を憶えてこれを聖潔くすべし』は作者の終結点の解説にほかならない。言ってみれば本作は法月綸太郎のプライマル・スクリームであると言えるだろう。かくて復帰には12年の月日を要したのである。 人間らしく悩み続ける心弱きこの探偵をそれ故に僕は愛してやまないのだ(●^o^●)。
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