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ふたたびの恋 (文春文庫)
 
 

ふたたびの恋 (文春文庫) [文庫]

野沢 尚
5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

「わたしを助けて」。休暇で沖縄へ来た脚本家の前に、かつての恋人が現われる。彼女は「恋愛ドラマの教祖」と呼ばれる売れっ子脚本家となっていた。土曜ドラマのためのシナリオを二人で作り上げていく、息苦しいような四日間の後に…。じんわりとせつない恋の短篇集。他に遺作となった次回作プロットを収録。

内容(「MARC」データベースより)

シナリオ教室の教え子で恋人でもあった新子から、ドラマ作りの協力を依頼された晃一は…。虚構と現実が交差する表題作ほか「恋のきずな」「さようならを言う恋」の恋愛中篇全3篇を収録。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

登録情報

  • 文庫: 280ページ
  • 出版社: 文藝春秋 (2006/09)
  • ISBN-10: 4167687046
  • ISBN-13: 978-4167687045
  • 発売日: 2006/09
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.6  レビューをすべて見る (8件のカスタマーレビュー)
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7 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
単行本で読んでいましたが、文庫化されたので購入し再度、読みました、3作目のこの短編作品はとても切なく胸に響きます、前に進もうとする主人公の決断に感動しました、ラストシーンが印象的です、野沢さん、こんな素晴らしい、贈り物を遺してくれてありがとうございます、僕の一番好きな作家さんです、これまでも、そしてこれからも!
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By レバンネン VINE™ メンバー
形式:文庫
一つ目の表題作、二つ目の「恋のきずな」も期待を裏切らずよかった。3つ目でやられた。新幹線内で読みながら、熱いものがこみ上げるのをこらえた。はじめは、ありえない偶然に思えることも読み進むと必然だと知らされる。こういう物語が思いつくのは著者の経験からなのか想像力の賜物か。いずれにしても、詳細な心理描写の鋭さから感受性の豊かさとそれゆえ抱えていた生きにくさを思い知らされる。残されたファンにできることは、作品を読むことで疑似体験をし、それを糧に日々を生きていくことだろう。
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5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By シロフォン トップ1000レビュアー
形式:文庫
3つの恋物語と、逝去により完成しなかった作品のプロットが収められた作品集。

野沢氏らしいミステリアスでひねりのきいた展開に、しみじみとした味わいが加わり、小説家としての新しい一面を感じさせる作品がそろった。

表題作は、仕事に行き詰まった中年脚本家が主人公。今をときめく売れっ子女性脚本家―かつてゼミの生徒であり、男女に間柄にあった―との再会から始まる物語。訳あって二人は脚本創作に取り組むことになる。野沢氏のポジションが存分に活かされた作品。物語作りに没頭する二人の会話だけで綴られる熱を帯びた部分と、主人公の一人称部分のめりはりが鮮やかだ。

「恋のきずな」は主婦の心の揺れを描いた作品。「さようならを言う恋」は悲しい理由で離婚せざるを得なかった男女の一年半後を描いたもの。どれもいとおしい作品である。

解説は、乱歩賞受賞作家にして脚本家、「二十余年にもわたって野沢さんの背中を追い続けることにな」ったという高野和明氏。大変に思いのこもった解説だ。また同じような立場にある人だけにその指摘にははっとさせられる。読者の感情を誘導する方法として、「小説専業の作家は優れた文章技法によってそれを行なうが、野沢さん(『脚本から小説に転じた作家』)はそこへ構成力という厚い壁で補強を図る」といった記述には、なるほどと膝を打った。

高野氏も書いているとおり、野沢氏の逝去の真相はわからない。けれどこうして野沢氏の作品にふれるたび、彼のような人に死を選ばせた外的要因のすべてを、本当に恨めしく思う。
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