1865年英国で出版された『不思議の国のアリス』は、日本でも1908年(明治41年)の初訳以来、大正の鈴木三重吉、昭和の芥川・菊地寛共訳など、数多くの訳本が刊行されてきた。掛詞、地口、しゃれ、でたらめ、替え歌など言葉遊びの魅力=魔力が、文学者や研究者の翻訳熱に火をつけ、近くは柳瀬尚紀、北村太郎、矢川澄子の訳も記憶に新しい。
本書山形訳は全体に平易で、風通しがよい。「涙の池」の冒頭、ケーキを食べた途端どんどん伸びていく足を見て叫ぶアリスのせりふ「curiouser and curiouser!」が、「チョーへん!」と訳される。「奇妙れてきつ! 奇妙れてきつ!」とか、「てこへん、へんてこ!」とか、「へんてこんて、へんてこんてえ!」などの他の訳と較べると、いかにも平成若者言葉。有名なお茶会シーンも、「三月うさぎと帽子屋さんが、そこでお茶してます」と軽快だ。
スソアキコのアクの強いギャグマンガ風の挿絵がまた、アクションが効いていて、CGやテレビゲームに慣れた子どもたちにはぴったり。ジョン・テニエルの画がこの作品に与え続けてきた「純文学」調のイメージを一新している。(中村えつこ) --このテキストは、 単行本 版に関連付けられています。
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6 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
訳が……,
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レビュー対象商品: 不思議の国のアリス (お風呂で読む文庫 15) (文庫)
「不思議の国のアリス」のストーリーを絵本レベルしか知らない(覚えてない)状態で読むにはちょうどいいかもしれませんが、アリスに詳しい人には訳があまりにおおざっぱなのが気になるかもしれません。私自身は「お風呂で読める」ことに重点を置いて読んでいますから、これはこれと開き直って読んでいますが、アリスの原作が好きな方にはあまりオススメできません。 あまりこだわりがなく、お風呂での暇つぶし用に軽く読むには適していると思います。
19 人中、16人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 3.0
訳が受け入れられない,
By たな - レビューをすべて見る
レビュー対象商品: 不思議の国のアリス (新潮文庫) (文庫)
シリアスなアリスの世界を想像して買いましたが、訳が微妙でした。 具体的に言うと、文の語尾が「〜でね」「〜ってさ」 だったり、アリスがちょっと下品な感じ だったからです。好みが分かれると思いますが 私は受け入れられなかったです。
13 人中、11人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
5つ星のうち 4.0
ウカレウサギ?,
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レビュー対象商品: 不思議の国のアリス (新潮文庫) (文庫)
いい大人でも楽しめる不思議の世界。色々なところでその引用を目にする本作を手元においてきっちり読んでみようと思い購入しましたが、想像以上につじつまが合わない、脈絡の無い物語。でも読み進めることにストレスは無く、最後にはアリスと同じく何が起こっても驚かなくなっていました。読み終えたあとの満足感、このお話が100年以上を経てもなお多くの人に支持されている事実にも納得。ただ、訳者は矢川澄子さんなのですが難しい言葉遊びをリズムよく訳していることには感心するものの、個人的には表現が古いと感じることも多々ありました。ほとんどの人が「3月ウサギ」(March Hare)と思っているものを「ウカレウサギ」と訳するところも違和感を持ってしまいました。ゆえ評価から1点をマイナス。確かに訳本って難しいのですが・・・。
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