主人公は、人の幸福の天秤が見えてしまう、不思議な男の子。
不幸に傾いている人を見ると、放っておけません。
「握手することで、自分の幸運を相手に分け与えることができる。」
そんな特殊な力を持つ彼は、今日もまた手を差し出します。
彼が与えた幸運の行方。彼が授かった力の意味。
これは日常の中にある、優しさと救いの物語です。(カバー折り返しより引用)
表紙からも窺えますが、萌え要素などは全くなく、
真面目に良い話になっています。
じぃん…と来る場面もあり、心に養分を得た気分になりました。
暗い展開もありますが、その分そのあとの幸運が輝きます。
挿絵はとても綺麗です。線が細く、細かく描き込まれています。
アニメ調の挿絵の倍くらいは手間をかけているような印象を受けました。
最近は軽いノリのラノベ三昧でしたが、
久しく出会った素直に胸に沁みるお話に、癒されました。