ウェールズ人の少年グウィンと、イングランド人のアリソン、ロジャー。
3人は偶然に絵皿を見つける。花ともふくろうとも取れる絵がかかれた何枚もの皿。
アリスンが皿に描かれた絵を写し取り、ふくろうの姿を作ったとき、
封印されていた悲劇がよみがえることになった…
古くは、花で創られた乙女ブロダイウェズと、彼女をめぐる二人の男性
との物語がある。最近では、グウィンの母ナンシーをめぐって
何かがあったのだ。本の中では詳細は語られない。
しかし、悲劇が起きたこと、生き残った人々は今もなおその記憶に
苦しんでいることは確からしい。
加えて、地主であるイングランド人と彼らに雇われるウェールズ人との間の、微妙な緊張関係がある。
これはおそらく児童文学ではない。
確かに題材はファンタジーだし、私はこの本を通じて
マビノギオンやウェールズへの興味を持つようになった。
(まだ10歳くらいだったのでウェールズというのがどこなのか
全然知らなかったけど)
でも、大人になった今読んでみてもなお、物語の根本のテーマを
理解できないように感じる。
面白い物語なのだが、人にお奨めするのは少し難しい。
でもいろいろな人に読んでもらいたいとも思う。