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びっくり館の殺人 (講談社ノベルス)
 
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びっくり館の殺人 (講談社ノベルス) [新書]

綾辻 行人
5つ星のうち 3.1  レビューをすべて見る (35件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

とある古書店で、たまたま手に取った1冊の推理小説。読みすすめるうち、謎の建築家・中村青司の名前が目に飛び込む。その瞬間、三知也の心に呼び起こされる遠い日の思い出……。三知也が小学校6年生のとき、近所に「びっくり館」と呼ばれる屋敷があった。いろいろなあやしいうわさがささやかれるその屋敷には、白髪の老主人と内気な少年トシオ、それからちょっと風変わりな人形リリカがいた。クリスマスの夜、「びっくり館」に招待された三知也たちは、<リリカの部屋>で発生した奇怪な密室殺人の第一発見者に! あれから10年以上がすぎた今もなお、事件の犯人はつかまっていないというのだが……!? --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

少年の日の思い出のなかに建つ館、それは「お屋敷町のびっくり館」。…不思議な男の子トシオとの出会い。囁かれる数々の、あやしいうわさ。風変わりな人形リリカと悪魔の子。七色のびっくり箱の秘密。そして…クリスマスの夜の密室殺人!鬼才・綾辻行人が紡ぎ出す、終わりなき悪夢の謎物語。特別対談「びっくり館のたくらみ」(vs.道尾秀介)を巻末袋とじで収録。

登録情報

  • 新書: 226ページ
  • 出版社: 講談社 (2008/11/7)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4061826239
  • ISBN-13: 978-4061826236
  • 発売日: 2008/11/7
  • 商品の寸法: 17.2 x 10.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.1  レビューをすべて見る (35件のカスタマーレビュー)
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8 人中、6人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
「江戸川乱歩」「名探偵ホームズ」「怪盗ルパン」シリーズに心躍らせた○十年前なら十分、楽しめたはずだが敢えて「館」シリーズの中に小学生向け(?)を挿入した意味が不明。

「館」の建築的なトリックがほぼ皆無であり、はっきり言ってしまえば推理小説としてのトリックも「?」。ホラー小説としても中途半端だし、あくまで「外伝」であり「サイドストーリー」の評価しかしようがない。悪い意味で騙された。
このレビューは参考になりましたか?
1 人中、1人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By gridol
形式:文庫
全体の印象としては、中途半端にミステリーとオカルトを混ぜてしまったと感じる。

○ この作品の場合、一番の問題は視点が一人称な事だ思う。何故なら叙述トリックで一人称を使う場合、大変に気を配らないと、非常にアンフェアになりやすいからだ。

主人公が催眠術にかけられたなどという場合は知らないが、通常は一人称の場合、読者は主人公の見聞きしたもの、感じたものからしか情報を得る事ができない。セリフはもちろん、地の文も主人公の主観という事になる。そうなると主人公の情報感知能力を含め、読者は主人公を信用せざるを得なくなってしまう。

よって主人公がショッキングな経験をし、明らかに異常でおかしく感じ、心の中が荒れ狂うであろう事実を、一人称なのに意図的に一部分を欠落させて書くのは、アンフェアだと感じる。

何故なら一人称なのに主人公が見たり感じたりする事を書かなければ、それは「存在しない事」と同義になると思うからだ。

それを破ると主人公自身が意図的に読者を騙すという、おかしな事になってしまう。そこが色々な角度から情報を収集でき、意図的な欠落を考える余地のある第三者or神の視点で描かれる場合と大きく違う所ではないか。

結果的に核心部分となるあの場面で、普通ならセリフや心の声として当然書かれるであろう単語が全く無い。これが第三者or神の視点で書かれたものならば、まだわかるのだが、一人称の視点で書かれているので大変アンフェアに感じる。

○ この作品について、ネット上の感想などでは、再読すると真意が見えてくるといったような評も多い。しかし私個人としては、再読を前提としたような書き方には同意しかねる。

人は色々な状況や条件で本を読む。じっくり読める人もいれば、時間のない人もいる。本が自分の所有物である場合もそうでない場合もある。

再読して堪能したい人は、そうすればよい。しかしそうする義務はないし、そうしたくても出来ない事もある。また再読して明らかに意味が増すのを知ってから読み始めるものでもない。

もし作者が再読を前提に書いているのならば「再読して、このセリフや描写の真意がわかったでしょ。オレはそういう事を狙って書いていたんだよ」となってしまい、そういうやり方は、傲慢だと感じる。

全ての読者が再読をする時間や気力があるわけではない。どうしても再読をさせたいのならば、事前に帯や裏表紙に「二度目に読んだ時、本当の真相がわかる」等、記すべきだと思う。ただ、それがわかっていたのなら、私はこの本を読まなかったであろう。

○ オカルト部分の掘り下げが中途半端。書き方として、事件の深層(真相ではない)にオカルト風味を持ってきているのに、何故そういう事が発生しうるのかの裏打ちが乏しい。勿論、たとえば「〜の呪い」のような陳腐なものはどうかと思うが、何故、悪魔の子と思われる状況があるのかの突っ込みが欲しい。

原因としては老人と養女の気持ちの問題を殆ど描かなかった事にあると感じる。もっともそこを掘り下げると、子供向けとしは不適切なものとなるのかもしれないが、そもそも根本的な原因と思われる部分自体が、子供向けとしてはどうなのかと思うので、この話を子供向けにした時点で誤りがあったと考えざるを得ない。

そこら辺が足りないので、じんわりとくる恐怖感に乏しく、幻想的というよりも悪い意味で「非現実」感のほうが強い。

○ この話の中には阪神淡路大震災が描かれているのだが、何か色々な事が、それによってウヤムヤにされている気がする。びっくり館の存在やラストのオカルトムードは非現実的なものなのに、震災という正に現代を生きる者ほとんど全員において、現実そのものの事象を絡めるのは大変違和感をおぼえる。

もしこれがかなり昔の話で震災も関東大震災であったなら、読者の多くは現実味のない事象として捉えるであろうから、ある意味しっくり来るのだが。

○ 暗黒館と奇面館は未読であるが、それ以外の館シリーズとフリークスは読んだ。これにて綾辻作品卒業としたい。
このレビューは参考になりましたか?
31 人中、20人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:新書
mixiの綾辻コミュニティに詳しく書いたんですが、この物語には語られなかった真相が背後にでんと控えてる。でも、作者は最後までそれについてはひとことも触れない。
だって、語り手はひとりだから。彼が知らなかったことは、起こらなかったことと同じ。
だから、ミステリファンが眉をしかめたとってつけたような幻想シーンが最後にあるんですね。
そこで、おや、と思った人は、表面的に明らかにされた「真相」に疑問をもってもう一回読み返すかもしれない。
けっ、と思った人はもう二度とこの本を開かないかもしれない。
どっちの態度が正しいってわけじゃないけど、作者は少なくとも二度は楽しめる物語としてこれを書いたんじゃないだろうか。
『虚無への供物』へのオマージュとして書かれたというのは、ガジェットをちょちょいと拝借しましたよってだけじゃなくて、『虚無』がもつ構造的な部分(殺人はあったのか、なかったのか?正統派ミステリとしてなんの破綻もない『虚無』がなぜアンチ・ミステリと称されるのか?)にチャレンジしたって意味じゃないのかな。
傑作じゃないかもしれない。でも、こんな意地悪なメルヘンはそうそうない。
『びっくり館』にはセクシャルな暗喩やサタニズム的な符合が、目立たないように、そこかしこに散らばっている。
そう、ヘンリー・ジェイムズの『ねじの回転』みたいに。
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いまいち
館シリーズは全部読んでいますが、この作品はおもしろくなかった。
他の作品とは別人が書いたような印象をうけました。
投稿日: 20か月前 投稿者: けろろ13号
衛星のような作品
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投稿日: 2009/5/8 投稿者: 館の虜
また中途半端な・・・
ミステリとホラーの融合を目指すのは別に構わないんですけど、
ミステリならもう少し遊び要素と言うか、選択肢が欲しいですね。... 続きを読む
投稿日: 2008/11/26 投稿者: 雪也*
館シリーズ第8弾...だけど
作者も言うとおり、厚ーい「暗黒館」の後は、薄ーい「びっくり館」。... 続きを読む
投稿日: 2008/11/18 投稿者: Bono
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