歩きは生活の基本であり歩けなくなると途端に生活に支障が出るものである。その場合は歩く代替手段を探さねばならないわけであるが、健常な人間であっても交通具や交通網の発達により歩く機会は減っており歩く力は衰えているのだ。本書では日本人の足が弱くなった様々な原因を考察し、歩くために重要な道具である履物の話や足に関わる様々な文化、最後には個人の寿命と種族の寿命である進化にまで話は及ぶのである。楽であるという利益のために歩くことを放棄した我々は目をそらさず直視しなければならない事実が本書には書いてあるのだ。