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ひらめきをのがさない! 梅棹忠夫、世界の歩き方
 
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ひらめきをのがさない! 梅棹忠夫、世界の歩き方 [単行本]

小長谷有紀・佐藤吉文
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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商品の説明

内容紹介

梅棹忠夫の残した膨大な写真とことばのなかから、その斬新な思考法をしめすエッセンスを厳選。

内容(「BOOK」データベースより)

梅棹忠夫の残した膨大な写真とことばから、世界を知的にとらえるための技術を学ぶ。元祖「知的生産の技術」者による、発想法の極意。

登録情報

  • 単行本: 224ページ
  • 出版社: 勉誠出版 (2011/4/15)
  • 言語 日本語
  • ISBN-10: 4585230076
  • ISBN-13: 978-4585230076
  • 発売日: 2011/4/15
  • 商品の寸法: 21 x 14.8 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (1 カスタマーレビュー)
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By 左党犬 トップ500レビュアー
 自分のブログに自分が撮った写真をアップして文章でコメントをつける。自分でブログを書いている人にとっては、きわめて当たり前の行為だろう。

 ブログがよのなかに登場する以前から、この行為をシステマティックに行っていたのが梅棹忠夫である。フィールドワークで写真を撮影し、その場で簡単なコメントを書いておく。写真の情報量はきわめて多いので、写真を撮影することじたいが情報生産である。それを知的生産にまでたかめるのが、写真にコメントする作業である。

 本書の編者である、モンゴル学者の小長谷有紀氏による「はじめに」読んで、なるほどと思わされた。

 「アマチュア思想家宣言」(1954年)をした梅棹忠夫は、だれにでも簡単にできるブログの偉大なる先駆者であるわけだ。梅棹忠夫の方法論を「見える化」したこの写真文集は、21世紀のいま写真撮影の意味と、同時に「観察力」を高める訓練の必要性を感じさせてくれる。

 ところで、以前からわたしが気に入っているのは、『東南アジア紀行』(1964年)に書かれているつぎの一節だ。「現地で、実物をみながら本を読む。わたしはまえから、これはひじょうにいい勉強法だとおもっている。本にかいてあることは、よくあたまにはいるし、同時に自分の経験する事物の意味を、本で確かめることもできる」(本書 P.56)

 これなども、電子書籍時代をすでに予見していたような発言かもしれない。梅棹忠夫は「移動図書室」といって、参考書を大量に積み込んで東南アジアランドクルーザでフィールドワークしたのだった。だが、この「移動図書室」そのものの写真が本書にないのが残念だが、その精神はいまでも生きているというより、いまだからこそ輝きを増しているというべきだろう。

 フィールドワークの記録として読むのもよし、方法論を学び取るために読むのもよし。ぜひ一冊手元において、眺めては読みふけりたい一冊である。
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