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ひらがなでよめばわかる日本語 (新潮文庫)
 
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ひらがなでよめばわかる日本語 (新潮文庫) [文庫]

中西 進
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

“目・鼻・歯”も“芽・花・葉”も、“め・はな・は”。文字を“書く”のも頭を“掻く”のも“かく”。太陽も焚き火も“ひ”…日本語はひらがなで考えると俄然面白くなる。漢字の影響を外すと日本語本来の形が見えてくる。言葉がわかれば人間がわかる。日本人の心はこんなに豊かだったのかと驚く。稀代の万葉学者が語る日本人の原点。『ひらがなでよめばわかる日本語のふしぎ』改題。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

中西 進
1929(昭和4)年東京生れ。東京大学大学院修了。文化功労者。’63年刊行の『万葉集の比較文学的研究』により読売文学賞、日本学士院賞受賞。日本文化の全体像を視野に納めた研究・評論活動で知られ、和辻哲郎文化賞、大佛次郎賞など受賞。「万葉みらい塾」を開き万葉集の魅力を小中学生に教える。日本ペンクラブ副会長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

登録情報

  • 文庫: 223ページ
  • 出版社: 新潮社 (2008/5/28)
  • ISBN-10: 4101348510
  • ISBN-13: 978-4101348513
  • 発売日: 2008/5/28
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.6 x 1 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (2件のカスタマーレビュー)
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53 人中、50人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ゴルゴ十三 殿堂入りレビュアー トップ100レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
前著『ひらがなでよめばわかる日本語のふしぎ』を文庫化に際し改題・加筆訂正したものです。読み方が同じ(似ている)言葉にはちゃんと理由があり、実はルーツが同じ「仲間ことば」だったのだということに気付かされます。
例えば、"目・鼻・歯"も"芽・花・葉"も、"め・はな・は"、人間の身体の部分と草木の部分との共通点に注目した呼び方だったのだが、違う漢字が使われることになって、その共通点が覆い隠されてしまったのだそうです。"燃える"と"萌える"もルーツは実は同じ。"娘"も"息子"も"結ぶ"も「むす」に共通する意味(発生する)がある… このような「やまとことば」の語源に関する話が分かり易く書かれています。"目から鱗が落ちる思い"の連続でした。(@o@)
しかし「どんな字で書くの」という「どんな字病」(柳田国男)に罹ると、同じ(似た)読み方の言葉に気付いても「漢字で書くと別だ」という固定観念に捉われてしまい、古代日本には存在した筈の共通点が見えなくなってしまうという訳です。本書を読み終えると、大和ことばならではの"言葉の柔らかさ・美しさ"を再発見できました。高校の古文の授業もこんな風に習いたかったなぁ。
音声から語源に迫る、という観点は日本語(大和ことば)に限らず、外国語学習でも大いに活用できそうな話です。実際、英語の場合、ラテン語・ギリシア語・ゲルマン語など多くの言語が入り混じっていますが、このうちゲルマン語由来の言葉の多くは読み方(音声)がイメージを表していることが多いように思えます。(例えば gl-で始まる言葉(glass, glad, glitter, glory, ...)は光り輝くイメージ、など) 言語学者・イェスペルセンが「文法はまず第一に音声を扱うべきであり、文字は二次的にのみ扱うべきである」と主張したことは本書の主張とも共通していますね。
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16 人中、15人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By ishilinguist トップ500レビュアー
形式:文庫
 中国文明が生んだ漢字というのはもちろん偉大な発明であるし、それを大胆かつ繊細に取り込んだ我々の祖先の知恵と労苦も大変なものである。しかしそれによって我々のことばや文化が「漢字化」されることで、その本質を見出しにくくなったのも事実である。
 本書は多くの実例をかなで読むことで、その本質的な意味や用法、そしてそこにこめられた息遣いを明らかにしていく。ともすれば「トンデモ」や当たり障りのない茶飲み話に終始しかねないテーマもでもあるが、縦横無尽、古今東西の知識と深遠な洞察から、発見と驚きにあふれて結論が飛び出してくる。
 「かく」が「書く」「掻く」になるのは、英語・ラテン語のscribe(刻みつける)→describe(記述する)などと考えあわせると、興味深い。日本独自の文化だけでなく、人間一般のことばや文化に通じる考察であるといえよう。
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