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ひめゆりの塔をめぐる人々の手記 (角川文庫)
 
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ひめゆりの塔をめぐる人々の手記 (角川文庫) [文庫]

仲宗根 政善
5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社/著者からの内容紹介

太平洋戦争末期、日本国土で唯一戦場となった沖縄では二十数万の犠牲者を出した。特に悲惨だったのはひめゆり学徒の最後だった。引率教師であった著者が彼女たちの手記と自らの体験を綴った戦争の実録。

内容(「BOOK」データベースより)

太平洋戦争の末期、日本国土で唯一戦場となった沖縄では、住民をまき込んで二十数万の犠牲者を出した。中でも悲惨をきわめたのは、従軍看護婦として戦争に参加したひめゆり学徒たちの最後であった。十六歳から二十歳までの若い彼女たちの悲劇は年月とともに、伝説化され、誤り伝えられようとしている。引率教師であった著者が、奇蹟的に生き残った生徒たちの手記を集め、自らの体験と照応させて綴った本書は、生霊への鎮魂歌であると同時に、永遠に読み継がれるべき戦争の実録である。

登録情報

  • 文庫: 445ページ
  • 出版社: 角川書店; 改版 (1995/03)
  • ISBN-10: 4041515017
  • ISBN-13: 978-4041515013
  • 発売日: 1995/03
  • 商品の寸法: 14.8 x 10.4 x 1.8 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 5.0  レビューをすべて見る (3件のカスタマーレビュー)
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7 人中、7人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
「この記録は文学でもなく、生き残った生徒の手記を集めて編纂した実録であり、氏名も日時も場所も正確を期した。肉親のかたがたには、娘や妹の面影をしのんでいただけたら幸いである。(まえがきより)」

この本は映画やドラマのような「感動秘話」は出てきません。

おぞましく、暗く、苦しく、救いもない・・悲惨な話が続きます。

首から上が吹き飛んで、遺体が真っ黒に見えるほどのハエがたかって、骨が露出して血まみれで苦しみながら・・・女子学生が次々に死にます。

これが現実です。

気が滅入る実話が続きます。

普段、「命のありがたみ、いきているだけで幸せ」、そういった感謝の気持ちもなく、不平をいいながらのうのうと生を享受している自分のなんと傲慢なことか!

今の平和な世の中は、尊い命の犠牲のうえに成り立っていることを、決して風化させてはいけない。

戦争・沖縄・憲法第九条
これらのキーワードに興味のある方はもちろん、関心のない方にこそ、一読を薦めたい。
このレビューは参考になりましたか?
4 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By DreamChaser VINE™ メンバー
形式:文庫
10代の女の子たちが引率教師に従い,学徒隊として従軍し,兵士らの看護の任にあたる.米軍が沖縄本島へ上陸する前後のことだから,もはや日本の敗戦は決定的であったはずだが,艦隊に特攻機や人間魚雷という信じがたい手段で対抗するなか,それでも皇軍の勝利を堅く信じて,懸命に与えられた責任を果たす少女たち.6月19日,第三外科隊の壕にガス弾が投下され,学徒を含め100人を超える人々が殺された.

「私の上には兵隊の屍がのしかかっていた.屍にはウジがわき,腐った肉を蚕食する音がはっきり聞きとれた...神谷さんがまだ手をしっかり握っていた.ゆり動かしても返事がない.よく見ると神谷さんの頭はなかった...」と,奇跡的に生還した女性が綴っている.

第三外科隊の壕があった場所に,戦後,ひめゆりの塔は建立された.

本書は,捕虜となった引率教師の一人が,奇蹟的に生き残った生徒たちの手記を集め,自分の体験とともに真実の記録として残そうとしたものである.日本は太平洋戦争でなんと大きな犠牲を払ったことか.過去を知らずして未来は語れない.
このレビューは参考になりましたか?
20 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By bubyuki
形式:文庫
他でも書いているが、証言のみで真実ありとすることは法廷においては認められない。
しかしながら法廷ではないし、証言はそれが束になればなるほど真実性を帯びる。
本書においては、ひめゆり部隊(他にも●●部隊という女生徒からなる臨時の看護婦
をやらされた部隊が幾つかあることも知っておいて欲しい)がいかに過酷な中果敢に
看護を行い、日本軍兵士はどのようにして死んでいったのかがわかる。
これらの人々や遺族に国は特別に年金支給等をちゃんとやっているのか非常に
疑問がある。
ひめゆりの塔は、沖縄に行ったら是非とも寄るべき場所である。
もう一ッ箇所は、麻文仁にある沖縄戦の組織抵抗の終わりを告げる、司令官自決の地で
平和公園になっている。
ひめゆりの等には手記が展示されているが、これを全て読む。日本人であれば当然である。
二時間はかかるので、足腰を鍛えておかないときつい。
それから生き残った元ひめゆりの女性たちが各人5分位づつ当時を証言しているFILMを
流しているところがある。不思議なことだが、このブースには余り人がいない。
3人分くらいの証言を見ると皆去ってゆく。よろしくない。このFILMは、3時間近くある。
全部見るべきである。
私も沖縄に遊びに行ったが、これだけのことをする時間が予想もしてなくて、二度目に訪問
してこれらを完了した。
つまり、若者も含めて、遊びに行くとして、この塔を訪れる目的を達成するには丸一日を
余分に設けておくべきだ。
壕が何時から作られ、どれぐらいの広さで、何人収容し、食事はどうしたのか、排泄は
どうしたのか、彼女たちは何をしたのか、よくわかる。
壕の中は真っ暗に近かったという。その中で聞こえる音は何なのか。それは患部に巣くう蛆虫
の蠢く音なのだ・・・。
何としても手記、FILMの完全制覇を勧める。特攻隊員にしても、グアム、サイパン、アッツ、
硫黄島等々の負け戦を闘った者たちも民間人の死者たちも、天皇の命令により、今の日本の
礎となって死んでいった(と現代の我々からはそううしか鎮魂できないだろう。無駄
死にとするか否かは戦後に生きる我々が責任を負ってこの国をどうしてゆくかにかかわる事項で
ある。)のだ。遊びは構わないが、これらに向き合う責任がある。
私はどうしても最後に自決した司令官を許すことはできない。理由は2つ。
ひめゆり学徒を軍に付き従い転戦させながら、ある日突然に解散命令を出したことが一つ。
各員思うままに動けという。どちらの方向に逃げたらいいのか(彼女らは非戦闘員である。)
教えず(伝令により同司令官は状況の大枠は知っていたはずだ)、護衛の部隊もつけない、
そのため各員バラバラに逃げ、行方不明者、米軍に殺されるもの多数が出た。
次に、この男は、あろうことか自決の前にスコッチなどという軍でしか手に入らない洋酒を
飲み切腹し、最後の一兵まで戦うよう今まで言っていたにかかわらず、本人は敵に対し攻撃を
しかけて戦闘において死んだのではないこと、の2点である。
海軍の船が沈むとき、艦長や艦隊司令官は、身体を船に鎖で縛り付け(万一浮かびあって助かれば
不名誉だからだ)、艦と共に死んだのと比べて情けない。
私は特攻と言う命令を出したこと、民間人も巻き込んでの戦闘を可としたこと、その他当時の
内閣および海軍軍令部、陸軍参謀本部の命令に明らかに不合理で許せないものがあり、それらの
者達は責任をとるべきであり、大日本国憲法において統帥権を有している天皇が自決しなかった
ことも許せない。
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