業田良家と『笑ゥせぇるすまん』が出会ったような、なんとも不思議な空気感をもつ物語。
両親を失った飛行機事故以来、体が成長しなくなった主人公は、
余命がわずかであることを知ったのをきっかけに、小学生としての暮らしを始める。
「ひみつ」を隠しながら小学校に通う主人公はしかし、
「ひみつ」を抱えながら生きているのは決して自分だけでないことに気づく。
主人公が通う小学校には、主人公が小学生時代に好きだった女子が養護教諭として勤めており、
ラスト数話では主人公と彼女の物語が語られる。
「誰にでもひみつがある」と言ってしまえば平凡な主題だが、
堀田あきおによって描かれるキャラクター世界は見事なバランスが保たれていて、
どのエピソードも安易な終着には向かわない。
非常に良質な漫画。ご一読をお勧めする。