私は好きでした。
ショートショートの肝は、好きになってもらえる物語を一冊の中にどれだけ盛り込めるか、だと勝手に思っています。
ただこれは、個人の好みの問題が大きく、なかなか難しいことのようですが。
★王様の秘密
首相たちの企みによって、王様の頭髪の有無を対象にした前代未聞の賭けが行われる。王冠をかぶってばかりいる王様に隠された秘密とは。ショートショートのお手本のような、鮮やかな物語。
★とっかえべえ
ある日往来に現れた、樽をぶらさげた男。それは、何でも取り替えてくれる、とっかえべえだった。
★ハンノキの話
「探しています」のページに掲載されたスケッチには見覚えがあった。連絡をとると、ある画家とハンノキとの不思議な情事の話を聞くことになる。
★カーテンを吊り替えて
突然姿を消した婚約者から届いたエアメール。「アルカディアの隣町のアルカシラにて」と書かれた写真には、見たこともない眩しく輝くレモン色の尖塔がそびえ立っていた。
ゆっくり、じっくり、何度も味わわせていただきました。
正直、出来、不出来ではなく、評価はやはり好みによって大きく左右されてしまうのでは、というのが私の感想です。
ここにあげた作品も、あくまで私にとっての好みの品々です。
皆さまもぜひ、ご自分のお好きな作品を探し出してみてください。
きっと、見つかると思いますよ。