郷田風美という女の子の
4歳、11歳、15歳、17歳・・・を綴る成長物語です。
懐かしさの中にファンタジックな要素も含まれていて、
雰囲気はかなり私の好みでした。
夜中に一人でトイレに行くのが怖かったり、
人形と話せるような気がしたり、
壁や床の模様が人や動物の顔に見えたり・・・。
誰もが思い当たるような懐かしいエピソードがちりばめられています。
四季折々の風景や、古き良き田舎の生活の描写が心地よくて、
こういう本を素敵だって思える気持ちは大事にしたい。
ウチも弟は子供のころは入院が多かったし、
両親も夜の仕事をしていたので、
幼い私は孤独を感じていたのかもしれない。
いつも両親や弟に迷惑や心配をかけちゃいけないと思ってきた。
だから主人公の風美ちゃんには涙が出るほど強く共感できました。
まるで自分を見ているような、
抱きしめてあげたくなるような本でした。