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ひなた (光文社文庫)
 
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ひなた (光文社文庫) [文庫]

吉田 修一
5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

出版社 / 著者からの内容紹介

新堂レイは、誰もが知っているブランド、Hの広報に就職したばかりの新卒。昨年、元同級生の大路尚純と偶然再会して付き合い始めた。尚純は一浪でまだ学生、文京区小日向の実家に家族と暮らしている。その実家に兄浩一と兄嫁の桂子が引っ越してくるという。兄嫁はファッション誌の副編集長だ。浩一には離婚しそうな友人、田辺がいる。田辺はいつも日曜の午後浩一に電話をかけてきては浩一を連れ出していく…。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

内容(「BOOK」データベースより)

新堂レイは有名ブランドHに就職したばかりの新人広報。彼女は、海で偶然再会した同級生の大路尚純と昨年夏から付き合っている。尚純は大学生。彼が両親と暮らす文京区小日向の家で、兄夫婦が同居をし始めた―。それぞれが関わり合って淡々とした日常を紡ぎだす。お互いに踏み込むことのできない「聖跡」を抱えながらも―。四人の視点で「春夏秋冬」を描き出す。

登録情報

  • 文庫: 263ページ
  • 出版社: 光文社 (2008/6/12)
  • ISBN-10: 4334744281
  • ISBN-13: 978-4334744281
  • 発売日: 2008/6/12
  • 商品の寸法: 15.2 x 10.6 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 3.9  レビューをすべて見る (17件のカスタマーレビュー)
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形式:単行本
 大学生の大路尚純と彼女、尚純の兄と兄嫁の男女4人が、それぞれの立場から語り手となり、ひとつの小説を構成している。吉田修一の読者にとってはお馴染みの手法だ。今回は4人の“書き出し”を合わせるといったお楽しみ的な細工も見られる。

 「JJ」連載ということで、女性主人公は兄嫁が雑誌編集者、彼女がアパレルの広報といった「月9」ばりの流行り職業だが、男性のほうは兄が信金勤務、弟がフツーの大学生といたって地味、さらにはプレスの彼女も実は族上がり、こうした予定調和でない設定が逆にリアリティーを生んでいる。本作は4人の視点によって、大路家周辺の家族関係、夫婦関係、友人関係の表層と深層を描き、一見、賑やかで和やかで安らかな日常が、不倫や同性愛や出生の秘密に支えられた不安定なものであることを示している。「東京湾景」は実際「月9」になってしまったわけだけど、甘いコーティングに潜む毒を描くことこそが吉田修一の本質なのだと思う。そして闇を抱えながらも日常を生きていくことを是とする前向きな現実主義と楽観主義に救われる。

 なんでもない風景が実は不安定で歪んだものであることを教えてくれる安村崇の表紙写真も、作品内容にマッチしている。
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嘘と不安 2006/3/4
形式:単行本
登場人物の誰もが、嘘と不安を抱えています。あるいは、嘘があるから不安になり、不安から逃れるために嘘をつく。そんな「日陰」を抱え込んでいる登場人物たち。けれど誰もが一様にひなたに憧れ、ひなたを守ろうとし、ひなたに自分の居場所を見つけようとする。

それは決して遠い物語の話ではないように思えます。自分自身を振り返ってみれば、登場人物たちと同じように、ほのかな嘘とささやかな不安を隠し持っていることに気づきます。そして読み終えたとき、自分がとりたてて何の意識もしていなかった生活の「ひなた」が、ひどく愛しく、大切なものであるように思えました。
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15 人中、13人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:単行本
吉田修一の久々、そして待望の新作。

彼の小説は単に男女の関係を描いてはいない。いつも人間と人間、その不完全なものどうしが織り成す会話、そして場面を丹念に描くことによって、その心の表面を覆ったヴェールのようなものをうまく書き出してみせる。

今作も兄弟、夫婦、恋人。様々な人間模様を軽いタッチで描いてみせている。ただその軽さの向こうには、日常がずれていく恐ろしさ、他人や自分と他人が作り出す環境へ適応することの難しさが潜んでいる。普段はあるかどうか気がつかない、自分が纏っているヴェールのようなものがしっかりとした手触りで描かれているのだ。

でも軽いんです。一気に読めてしまいます。
吉田ファンならずともオススメの一冊です。
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丁寧な取材を思わせる
... 続きを読む
投稿日: 5日前 投稿者: り
特に盛り上がる展開がなくてあっさり終わったのが残念だった
不安を抱えながら過ごす4人の春夏秋冬を描いた物語。それぞれが関わりあいながら淡々と過ぎる日常の様子が丁寧に描かれていた。みんな「ひなた」に憧れながらも「日陰」から... 続きを読む
投稿日: 17か月前 投稿者: コーキ
読んでいてつらくなりました。
吉田修一の「ひなた」を読了。読んでいてつらくなりました。人間の嫌な部分、隠しておきたい部分、裏切りについて、家族みんなが持っている。しかしその家族は、傍から見ると... 続きを読む
投稿日: 20か月前 投稿者: hiraku
4人の視点
それぞれ誰にも言えないことを胸の奥に持ちながら、
普段と変わらない日常を送っていくという作品。... 続きを読む
投稿日: 2008/10/31 投稿者: カラッと爽快
日常生活が不安定なものであること
... 続きを読む
投稿日: 2008/8/2 投稿者: 盥アットマーク
JJに連載された作品だったらしい
ということを事前に知っていれば、手に取らなかったかも。... 続きを読む
投稿日: 2008/6/27 投稿者: 明解3
同居と別居
夫婦と独身の次男が住む核家族の家に長男夫婦が同居を始めますが、
いろいろあって次男が出て行きます。親夫婦は仕事で外国で暮らすようになります。... 続きを読む
投稿日: 2007/10/20 投稿者: 若菜 光
かげ
誰もが影の部分を持っている。

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投稿日: 2007/5/29 投稿者: エルビザ
いまいちでした。
男女4人がそれぞれ話しを進めていく。

春夏秋冬で1年間をそれぞれがそれぞれの立場で... 続きを読む
投稿日: 2006/9/9 投稿者: なおっち
働く理由。
とある家族を4人の人間に語らせた話。

良くある感じだけど、独特のほんわりした雰囲気で楽しく読めた。... 続きを読む
投稿日: 2006/7/12 投稿者: 葵
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