大して厚くもないこの文庫本に、よくもまぁ、30編も収録したなぁと思わせるアンソロジー。しかも、執筆者は、芥川賞、直木賞をはじめとした文学賞受賞者がほとんどで、レベルも高い。
もちろん、純文学好きではない私なので、全ての作家を読んだことがあるわけではない。おそらくこういう機会でもなければ、ヨムことのなかった作家も含まれているが、仲な楽しめる一冊だった。
基本的に、長編小説、しかも大長編が好きなので、こういう超短編はあまり好みではないのだけれど、どれもジャンルも違い、飽きが来ないものだった。こういう短編集もいいかも。
収録作品の中では、やはり私がお気に入りにしている、古川日出男、平野啓一郎などはもちろん面白かったのだけれど、それ以外の作家でも、いしいしんじ、歌野晶午、高橋源一郎、橋本治、矢作俊彦、重松清、玄侑宗久なども、良かった。
とにかくこれだけの人の作品が収録されていれば、いくつかは、面白い作品が見つかるだろう。面白い試みだった。