「これ読んでみて。うちの女の子もみんな、この本読んで感動したって言っているから」。友人の歯科医師さんに言われて渡された本。歯科医院で働いている歯科衛生士さんたちも読んでいるらしい。
「どんなもんだろう」と読み始めたら、ぐいぐいと引き込まれてしまった。著者は大学6年生の医学生。この春からは医師として働いているようだ。大学1年生の時から高校生や中学生を相手に6年間で行った講演は300回にも上るという。
自分のことを、これだけ伝えられる人は、世の中にどれだけいるのだろう。
「えんみちゃん」は、自分の辛かったことも痛かったことも等身大にこちらに投げかけてくる。活字の向こうには、中高生に優しく話しかけている「えんみちゃん」の姿が浮かぶ。
私たち大人は、子どもたちに日頃どのようなことを言ってあげているのだろう。自分は直接伝えられないかも知れないけれど、この本を渡すことで伝えられるかも知れない。そんなことを思わせる、素敵な本だった。