普段、どんなにきれいごとをならべていても、
パニック時(しかも地球滅亡の危機)には人間の本質が
露見されるのだと思い、とても怖かった。
誰もが潜在的に死を恐れている。
それが間近に迫り、狂ってしまう人々・・・。
これってホントに人間の確信を付いている!!
きっとほとんどの人がやりきれなさでそうなる。
そんな中、主人公はただ「彼に会いたい」という思いだけを抱き、
ひたむきに鎌倉へと向かう。
狂気も人の真実に違いないけど、
主人公の愛も間違いなく人の真実。
前に何かの本で読んだ
「人は愛するために生まれてきた」、
この言葉を主人公に見た気がしました。
新井素子、20歳の頃の作品です。
20歳でこのスケールの大きさには驚かされます。
彼女の独特の世界観は誰にも真似できない。
もっともっと書いてほしい作家なんですけどねぇ。
もしあと一週間でこの世界が滅亡するとしたら、
私は誰と、何をして過ごしたいだろう。
誰もがそれを考えずにはいられないと思います。