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ひとびとの跫音〈下〉 (中公文庫)
 
 

ひとびとの跫音〈下〉 (中公文庫) [文庫]

司馬 遼太郎
5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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商品の説明

内容(「BOOK」データベースより)

詩人、革命家など鮮烈な個性に慕われつつ、自らは無名の市井人として生きた正岡家の養子忠三郎ら、人生の達人といった風韻をもつひとびとの境涯を描く。「人間が生まれて死んでゆくという情趣」を織りなして、香気ただよう名作。

登録情報

  • 文庫: 281ページ
  • 出版社: 中央公論社; 改版 (1995/02)
  • ISBN-10: 4122022436
  • ISBN-13: 978-4122022430
  • 発売日: 1995/02
  • 商品の寸法: 15 x 10.4 x 1.4 cm
  • おすすめ度: 5つ星のうち 4.8  レビューをすべて見る (4件のカスタマーレビュー)
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3 人中、3人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
形式:文庫
 司馬先生の作品は、余談、脱線、繰り返しが多く、批評にさらされることがあります。
 本作品はまるでそれを逆手にとったかのような構成で、下巻にも睾丸を切った武芸者の話や、共産党の話など主題とは大きく脱線した余談が繰り返される。しかし、ぼたん鍋のため、一肌脱いだ正岡忠三郎さんが「正岡雀子」という「子規」を彷彿させるペンネームの封印を解いたという挿話あたりから一気に主題にもどり、書簡等をふまえた完璧な子規全集が日の目をみるにいたります。
 まず主題を厳かに奏で始め、場面により様々な旋律を奏で、最後に主題でクライマックスから大団円を迎えるという構成は、交響曲にも似た芸術的な名編だと思います。
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2 人中、2人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 麒麟児 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
下巻は、本書を貫く二本の糸ともいうべき忠三郎とタカジの死を描く。ここでもやはり、周辺人物(加藤拓川やユスティチア・たへ)の描写が印象深い。著者の「人間がうまれて死んでゆくということの情趣のようなもの」(47頁)を書くという目論見は、本書において十分達成されている。それにしても、それぞれの御令室(あや子夫人、摩耶子夫人)の苦労はいかばかりであったことか。その内面もまた一つのドラマであったろう。なお、タカジのキャラには「遅れてきた革命家」とでもいった風情があり、個人的には、彼の姿は最近読んだ『僕たちの好きだった革命』(鴻上尚史)の主人公である「ヤマザキ」の姿を彷彿とさせた。(ヤマザキ、○○を撃て・・・)
このレビューは参考になりましたか?
5 人中、4人の方が、「このレビューが参考になった」と投票しています。
By 街道を行く #1殿堂 トップ500レビュアー VINE™ メンバー
形式:文庫
司馬氏が描く世界にはまり込んでしまった。
人間、有名であろうがなかろうが、の歴史、思想、これを冷静に見守る司馬遼太郎の姿勢がとても暖かで優しい。

良いとか悪いとかじゃなく、あるがままに、人が生き、そして死ぬということはどういうことか、人生、生き方について考えさせられる。透明、単純、そういった生き方の見本を描き出しているようにも思える。

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